白秋と耕筰の絆描いた「この道」 童謡誕生100年で上映へ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

白秋と耕筰の絆描いた「この道」 童謡誕生100年で上映へ

©2019映画「この道」製作委員会

 小田原市ゆかりの詩人、北原白秋(1885~1942年)と、茅ケ崎市ゆかりの作曲家、山田耕筰(1886~1965年)。童謡誕生100年を記念する映画「この道」は、反発し合う二人の出会いや、「からたちの花」をはじめ数多くの童謡を生み出し、コンビとして絆を強めていく姿を笑いと情感豊かに描く。

 白秋は小田原で約8年を過ごした。代表作「からたちの花」は、故郷の福岡・柳川での幼い頃の記憶や、小田原の自然を散策した経験から生まれたとされる。郷愁を誘う童謡「この道」も、小田原居住時に作詞された。

 佐々部清監督は、大森南朋(なお)=写真左=が演じる白秋を女好きでだらしない人物、AKIRA=同右=が演じる耕筰をまじめな人物として対照的に描くことで、親しみの湧く身近な存在に引き寄せ、それぞれの才能をより際立たせている。

 児童雑誌「赤い鳥」を創刊し、二人を引き合わせた鈴木三重吉に小田原市出身の柳沢慎吾、白秋の3番目の妻・菊子に貫地谷しほり、白秋が姉のように慕う与謝野晶子に羽田美智子、その夫・鉄幹に松重豊、と豊かな配役も見どころだ。

 白秋の第二詩集の出版記念会が開かれる場面は、箱根町の富士屋ホテルで、改修工事に入る直前に撮影された。同ホテルが日本映画のロケ地となるのは、意外にも初めてだという。

 TOHOシネマズ上大岡などで11日から上映。

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