山北に若者呼び込め 分譲売れ行き堅調、“長い目”で期待|カナロコ|神奈川新聞ニュース

山北に若者呼び込め 分譲売れ行き堅調、“長い目”で期待

山北町土地開発公社が売り出したヒルズタウン丸山=同町山北

 山北町への定住促進のため、町土地開発公社が初めて売り出した分譲地が堅調なスタートとなっている。昨年8月下旬の販売開始から4カ月で全28区画のうち、8区画が成約済み。依然として厳しい人口減少の前では“一服の清涼剤”程度ではあるが、町は「問い合わせが増えるなどの動きは出てきている。いい方向に進んでくれれば」と今後に期待している。

 分譲地「ヒルズタウン丸山」(同町山北)は、町立川村小学校の裏山斜面にある。JR御殿場線山北駅からは徒歩20分と離れているが、1区画が最大約330平方メートルと広く、高台で富士山と相模湾を見渡せるのが魅力だ。

 もともとは三井造船の造成地だったが、2017年に同公社が購入、昨年8月に2社に委託する形で売り出した。同公社ではこれまで工業団地を売ることはあったが、住宅地は初めてだった。

 町によると、購入目的は町内出身の若い世代のUターン移住が目立つ。山北では若者が住むのに適した土地や物件が少なく、近隣の小田原市や開成町に出て行ってしまう人が多い。町の担当者はこうした物件をてこに「町内から出てしまう若者を抑えたい」と話している。

 町の人口は1万4342人を数えた1990年以降、右肩下がり。昨年12月1日現在は1万329人と、90年からの減少幅は約4千人、28%と深刻だ。

 町ではこれまで、2週間にわたり体験居住する「お試し住宅」や、物件見学と移住者の体験談が聞ける「空き家見学ツアー」などを行っている。ツアーの参加者や移住についての問い合わせ件数などは増えてきているが、目に見える効果としては全42戸が入居済みという山北駅前の町営マンション「サンライズやまきた」ぐらいという。

 町担当者は「即移住ではなく、関係人口を増やすという意味ではいい方向にいっている。長い目でみて定住につながれば」と話している。

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