将棋のはなし(89)素人作品としては及第点?|カナロコ|神奈川新聞ニュース

将棋のはなし(89)素人作品としては及第点?

日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者

【2019年1月6日紙面掲載】

 下図は元日の紙面に掲載した詰め将棋。


 当コラムも含め、新聞記事はデスク、部長、校閲など多くの人の目を通してから活字になる。しかし詰め将棋の場合、社内のチェック機能はまるで当てにできない。部長もデスクも考えようという姿勢すら見せないのだから、困ったものだ。

 出題する以上、不詰め(詰みがない)や余詰め(作意以外でも詰む)などの不備は絶対に避けなくてはならない。頼れるのは将棋ソフト。その実力は言うまでもないだろう。特に詰みに関しては絶対の信頼を置ける存在だ。

 さらに数人のプロ棋士にも見てもらった。ちょっとだけ期待していたのだが、「初形が『19』で19手詰めなんてすごいじゃん」というお世辞は一切なかった。

 でも「簡単過ぎて『詰め将棋』というより『詰む将棋』だね」という定番の軽口も言われなかったので、素人作品としては及第点であろう。今年もこんな感じで自分に甘く生きていこうかな。

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