箱根観光に白タク横行  訪日客向け、地元警戒強める|カナロコ|神奈川新聞ニュース

箱根観光に白タク横行  訪日客向け、地元警戒強める

多くの観光客でにぎわう大涌谷園地=11月、箱根町仙石原

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 年間2千万人を超える観光客が訪れる国際観光地・箱根で、無許可のタクシー営業「白タク行為」による訪日外国人客(インバウンド)の輸送が横行している。昨年12月には箱根町議会が本会議で白タク行為への対策強化などを国に求める意見書を全会一致で可決。インバウンドは2020年の東京五輪に向けてさらに増加する見込みで、関係機関は警戒を強めている。

 昨年12月中旬の平日。観光名所の大涌谷園地(箱根町仙石原)では、凍てつく寒さにもかかわらず大勢の観光客でにぎわっていた。雪化粧した富士山や噴煙の上がる箱根山・大涌谷の斜面などを熱心に写真に収める姿が見られた。

 「中国には活火山が少ないので見てみたかった」。職場の同僚6人で観光目的に来日した中国人の女性(44)は声を弾ませ、熱心にスマートフォンを大涌谷に向けていた。今回の旅行では、既に京都や東京も訪ね、これから富士山も近くまで見に行くという。

 大涌谷への足を尋ねると「タクシーで来た」と女性。ところが観光を楽しんだ後に女性らが乗り込んで園地を後にしたのは、運転席に若い男性が待つ、東京都内の白ナンバーを付けたワゴン車だった。

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