人生100年時代に向け「健康都市大学」開設へ 大和市|カナロコ|神奈川新聞ニュース

人生100年時代に向け「健康都市大学」開設へ 大和市

休日を中心に多くの人でにぎわうシリウス=大和市大和南

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 人生100年時代に向けて大和市は今春、「健康都市大学」を開設する。従来の生涯学習事業を健康をキーワードに再編し、新たにボランティアの市民講師を募集して学び合いの場も提供する。大木哲市長は「定年後の男性は地域デビューが難しい。講師役として自身の人生経験を他人に話すことで、仲間づくりや交流が始まるきっかけになる」と効果を期待している。

 市によると、健康都市大学は市や外郭団体が開催している「やまと市民大学」や「のぎく大学」、各部署が市民向けに実施してきた各種講座を、人・まち・社会の健康づくりや、市民の新たな居場所の創出などを目的に再編・拡充する。余暇時間の増加を背景に、生涯学習事業への参加希望者が増加傾向にあるためだ。

 今年4月にスタートし、「市民でつくる健康学部」「人の健康学部」「まちと社会の健康学部」の3学部で構成する。市民でつくる健康学部は募集した市民が講師を務めるのが特徴。テーマは自由で、自身の経験談や趣味、学術的な話を披露してもらう。

 講義時間は1回50分。会場は市文化複合施設シリウス(同市大和南)4階にある公開コーナー・健康テラス(受講生最大20人)。謝礼はなく、受講も当日自由に参加できて費用も原則無料という。足を運びやすい雰囲気にすることで市民同士が学び合う場、居場所づくりを目指す。

 市民講師の第1次募集は市内在住者を対象に、昨年11月20日から12月26日まであり、面談して開講日程などを調整する。初の試みのため現段階で定員は定めていないが、開館日にほぼ毎日開講すれば、300人以上が実施可能という。

 応募状況は65人。内訳は男性38人、女性27人。70代が20人、60代が17人と60代以上が半数以上を占めている。体操など健康維持に関わるテーマが多いものの、元裁判官による刑事裁判の仕組みやパラスポーツの紹介などの申し出もあるという。

 残る人の健康学部と、まちと社会の健康学部は子育てやスポーツ、文学、美術、街づくりなどの専門家を講師に招く従来の公開講座を振り分ける。3学部の受講生には共通のポイントカードを配布、年間の取得ポイントに応じて年度末に修了証を授与する予定。

 市図書・学び交流課は「市民でつくる健康学部は一方的に講義を聞く従来の生涯学習講座のスタイルではなく、自分が教えるという新しい取り組み。孤立しがちな定年後の男性には外出の機会になる」と期待。「健康の話題にとらわれず、趣味の自慢話であっても良いので気軽に応募してほしい」と話している。

 問い合わせは同課電話046(259)6104。

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