アートで五輪を身近に 日本画家・平松さんが中学生に解説|カナロコ|神奈川新聞ニュース

アートで五輪を身近に 日本画家・平松さんが中学生に解説

自身が手掛けた原画について説明する平松礼二さん(中央)=静岡県熱海市

他の写真を見る
 湯河原町立湯河原美術館(同町宮上)の名誉館長で日本画家の平松礼二さん(77)=鎌倉市=が22日、自身が手掛けた原画を基に制作が進む大型ステンドグラス作品について、静岡県熱海市のパブリックアート工房「クレア-レ熱海ゆがわら工房」で解説した。町立湯河原中学校美術部の生徒14人が耳を傾け、作品を間近に触れた。

 平松さんは、新交通システム「ゆりかもめ」新橋駅(東京都港区)に来年2月に設置予定のパブリックアートを監修。今年7月ごろ平松さんが完成させた原画(縦約1メートル、横約4メートル)を基に、現在は同工房の職人7人ほどがガラス板約80種類を使って大型ステンドグラス作品(縦約3メートル、横約12メートル)の制作に取り組んでおり、すでに7割ほどの作業を終えているという。

 2020年に開催される東京五輪・パラリンピックでは、多くの訪日外国人客(インバウンド)が同駅を利用すると見込まれている。平松さんがアトリエを構える湯河原の子どもたちに東京五輪・パラリンピックを身近に感じてもらおうと同館が企画した。

 平松さんはこの日、「20年には、世界中の人が新橋駅を訪れる。歓迎の思いなどを込めた」と原画について説明。電車で沿線を往復して作品の構想を練ったというエピソードや、全て岩絵の具で描き、桜、海、紅葉、冠雪した富士山を描いて春夏秋冬を表現したことなどを語った。

 また、同工房の職人らがステンドグラスについて「透過光で見るので、後ろの風景が映り込んだりいろいろな見方ができる」「何年たっても色あせることがない」などと特徴を解説。生徒らは、制作途中の作品の一部に触れたり、質問を次々と投げ掛けたりと興味深げだった。

 2年生の川崎百桜(ゆら)さん(13)は「普段はステンドグラスを近くで見る機会がない。細かい所まで見られ、日頃の疑問も解消された。自分でも作ってみたい」と声を弾ませた。

PR