鎌倉市議会で「差別発言」 在日男性、元市議を提訴|カナロコ|神奈川新聞ニュース

鎌倉市議会で「差別発言」 在日男性、元市議を提訴

横浜地裁

 鎌倉市議会で差別的発言がなされ、インターネット上の議事録で公開され続けているとして、自治労県本部職員で在日コリアン2世の男性(57)=川崎市川崎区=が21日、発言者の元市議と市に対し、発言のネット上からの削除や慰謝料を求める訴訟を横浜地裁に起こした。

 会見した男性は「面識もない市議から出自を理由にヘイトスピーチを受けた。民族差別で傷つけられた尊厳と名誉を回復したい」と司法による救済を訴えた。

 訴状によると、2014年~17年、当時鎌倉市議で現神戸市議の上畠寛弘氏(31)が男性の実名を挙げ、「日本の情勢に懸念を及ぼしかねないと思慮される行動で、朝鮮学校に対する補助金運動に携わっている」「やくざと変わらない行為」「出身が出身なだけに怖い」などと繰り返し発言。会員制交流サイト(SNS)にも同様の投稿を行っている。

 被害を訴えたにもかかわらず、議事録の公開を続ける市議会や市の対応について、男性は「差別がなかったと言われ、二次被害を受けたと感じる。現状は差別が野放しで、罰則がなければ行為者の抑止も第三者による防止もできない。訴訟が条例制定や法整備の一助になれば」と強調した。

 提訴に関する一部報道を受け、上畠氏はこの日、ツイッターで再び男性の実名を投稿し、差別の存在自体を否定。市は「訴状を見て対応を協議したい」と話している。

PR