中学給食「再加熱式」で 伊勢原市、20年から試験実施|カナロコ|神奈川新聞ニュース

中学給食「再加熱式」で 伊勢原市、20年から試験実施

大阪府枚方市内で提供されている中学校給食の例(伊勢原市教委提供)

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 伊勢原市は中学校での完全給食実施に向け、委託業者が調理・配達する給食を学校で温め直す「再加熱式のデリバリー方式」を導入する。2020年1月から市立中沢中(同市下糟屋)で試験実施し、21年春を目標に他の市立中3校にも広げたい考えだ。準備費を計上した18年度補正予算案が開会中の市議会に追加提出されており、20日の本会議で可決されれば、県内初という再加熱式の採用に向けて一歩進むことになる。

 市教委によると、主食とおかず、牛乳がそろった完全給食の提供方法として想定している再加熱式は、業者に委託するデリバリー方式が前提。加熱が可能な容器に詰められた給食を各校の配膳室で温め直し、給食当番の生徒が各教室へ運ぶ仕組みだ。

 学校給食への再加熱式の導入例は大阪府枚方市などがあるが、県内では現時点でないという。

 中沢中に配膳室を整備するため、伊勢原市は準備にかかる229万5千円を補正予算案に計上。配膳室は1階の教室約95平方メートルに整備する方針で、補正予算案に盛り込んだ分は設計業務の委託料などに充てる。

 市は今後、蒸気や大型電子レンジなど再加熱の方法を詰めるほか、配膳室の整備費を19年度当初予算案に計上する。中沢中では20年1月から試験実施に移りたいとしている。

 試行期間には温度管理や給食の準備にかかる時間の調査、味や栄養を踏まえたメニューの改善などを踏まえ、21年4月から市立中全4校での実施を目指す。また、給食か家庭からの持参弁当かを選べる「選択制」とする予定だ。

 保護者らには校内で調理する「自校方式」の希望が多いものの、市教委は枚方市など他自治体の視察などを経て、予算面や早期導入が可能なことから再加熱式の採用を決めたという。デリバリー方式の給食を巡っては、冷たさなどが影響した食べ残しの多さが課題となっているが、再加熱でこうした問題もクリアできるとも判断した。

 伊勢原市教委学校教育課は「なるべく早い段階で、中学校全4校での実施につなげたい。温かくておいしく、栄養バランスの取れた給食を生徒に提供できるようにしたい」と話している。

 市内の市立中学校では現在、全4校で弁当を持参した上で牛乳のみを提供するミルク給食を、市立小学校全10校では自校方式の給食を行っている。

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