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教室に行こう 藤沢市立御所見中学校(藤沢市)

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共助へ「防災巻」作成
「地震発生前の行動も書き込もう」


 11月2日、爽やかな秋晴れの空の下、研究発表会が盛大に開催された。

 3年1組の総合的な学習の時間。37人の目前に大きく映し出された「防災巻(ぼうさいまき)」。

 防災巻とは、地震発生時にとるべき行動を直後、5分後…、数日後と時系列で巻物風に書き込み、実際に地震が起きた時に生かすツールである。

 自分事として捉えた生徒たちは「でも、発生後だけじゃなく、発生前も大切だよね」「学校でも避難訓練をするし、発生前の行動も防災巻に書き込もう」。対話により、地震発生前の行動も書き加えられたオリジナル「防災巻」が誕生した。

 想定は11月10日土曜日、晴れた昼の0時30分、地震発生。マグニチュードは7・5、市内の最大震度は5強である。

 生徒6人が、中学3年生と1年生、父親、母親、祖父母の家族になりきり、地震発生前後の行動を考えて発表する。

 「中学生は学校で部活をしていると想定して、そのまま学校に避難しています。でも、発生1時間後、家族が避難していると思われる所に移動しません」

 「どうして?」

 「慌ててお互いが捜し合うと、すれ違ってしまう可能性があるからです」

 「でも、それは家族みんなが分かっていないといけないよね」

 「地震が発生した時に一番近い避難所に3日間いることを、家族と話し合っておくと大丈夫だね。念のため、プラス1日は、いるようにするといいね」

 自由に対話を広げながら、どうすれば家族全員が再会できるかを考えた。大切なことは、家族同士の対話と備え。

 「防災巻」3年間の学びを、コンセプトマップを作成しながら振り返る。

 「おじいちゃん、おばあちゃんを、若い人がおんぶして逃げなくちゃ」

 「自分の命を守るのが一番だけど、助け合いも大切だよ」

 わずか5分間で、模造紙に言葉があふれた。

 「助けられる者」から「助ける者」へ、生徒たちの目は、覚悟にも似た輝きを見せていた。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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