よこはま地産地消フェアを楽しもう フレンチ店主ら協力|カナロコ|神奈川新聞ニュース

よこはま地産地消フェアを楽しもう フレンチ店主ら協力

地産地消の魅力を語る「野菜レストランさいとう」の斉藤良治さん=横浜市港北区

 横浜市の飲食店16店舗で同市内農畜産物による逸品を楽しむ「よこはま地産地消フェア」が、30日まで開かれている。近くに農畜産業があることを知ってもらおうと、2014年から始まった。初回から協力するフレンチ「野菜レストランさいとう」(同市港北区)店主の斉藤良治さん(50)は「畑と食卓をつなげたい」と地産地消への思いを話す。

 畑の向こう側にみなとみらいのビルが見える-。大都市でありながら農地が点在する横浜ならではの風景は、生産者と消費者の“近さ”を表す。「地域の野菜をおいしく食べる」がコンセプトの同レストランはその好立地を生かして新鮮な野菜料理を提供している。

 大学卒業後、出版社に入社した斉藤さん。「夜中まで働くことも多かった」と振り返る。10年目に不摂生な生活とストレスで体調を崩し、自宅療養を余儀なくされた。回復し、父の家庭菜園で採れた新鮮なキュウリを食べた時、そのおいしさに「体中に電気が走った」。以来、野菜が持つ喜びや楽しみを伝えたいと料理の道に進んだ。

 横浜・関内のレストランなどで2年半の修業後、地元野菜を使ったカジュアルフレンチ「れすとらん さいとう」を37歳で開店。本来の味を楽しめるよう保存料や添加物は一切使わない。調味料から完全な手作りだ。

 旬な野菜を探して近隣農家を歩き回った。同市神奈川区の農家・平本英一さん(46)とは開店当初からの付き合いで、夏のトウモロコシ、冬の大根など季節の野菜を直接仕入れる。

 「斉藤さんは『どんな野菜があるの』と聞いてきて、それに合う料理を考えてくれる」と、平本さんは野菜中心のメニュー作りを喜ぶ。店にも何度か訪れたと言い、「うちの野菜がおしゃれになって出てくるのはうれしい」と笑顔で話す。

 15年にはより野菜を強調した店名に変え、店も大きく建て替えてリニューアルしたが、生産者と直接顔を合わせる仕入れは変わらない。「生産者の思いに自分の思いをプラスしてお皿に盛り込みたい」。野菜を食べたお客さんの感想を生産者にフィードバックすることで「モチベーションにしてもらう」とも語り、「消費者、料理人、生産者の3者が良い信頼関係を築くのが本当の地産地消」と魅力を訴える。

 フェア中、平本さんらの地元野菜をふんだんに使うメニューを提供。「この機会に地元野菜を味わってほしい」と来店を歓迎する。

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 参加店舗の詳細は同市農業振興課のホームページ(http://www.city.yokohama.lg.jp/kankyo/nousan/tisantisyo/ajiwau/)または電話045(671)2606。

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