「マー君はスライダーにほれた」 野村克也さん大磯で講演|カナロコ|神奈川新聞ニュース

「マー君はスライダーにほれた」 野村克也さん大磯で講演

孫・忠克選手について「気になってしょうがない」

客席にあいさつする野村さん =大磯町の大磯プリンスホテル

 プロ野球の南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を務め、「ノムさん」の愛称で親しまれる野球解説者・野村克也さん(83)の講演会「凡人の強み」が20日、大磯町で開かれた。星槎グループの主催で、同グループの地域貢献活動の一環。星槎国際高湘南野球部に孫の忠克選手(2年)が所属している縁もあって実現したという。

 大磯町に「人生で初めて足を踏み入れた」という野村さんは自身の野球人生を振り返り、「僕が南海ホークスのテスト生だった時には、嫌というほどバットを振り、手は血豆だらけ。基礎基本は絶対に忘れちゃ駄目」とスポーツに打ち込む若者たちにアドバイスを送り、「夢は見るだけでなくかなうもの。将来の夢を明確に持って頑張ってほしい」と呼び掛けた。

 楽天では田中将大(ヤンキース)も育てた野村さん。「まだできたてのチームで選手もいなかった。あいつは運が良かったよ。いい投手だとストレートにほれるけど、マー君はスライダーにほれたね」と高卒1年目で新人王を獲得したまな弟子のことをたたえた。

 昨年12月に亡くなった妻の沙知代さんについては「もう(亡くなって)1年がたつ。自分は野球ばかりで世間のことは何も分からなかった。『俺より先に逝くなよ』とずっと言ってたんだけど、言い過ぎたのかな」としみじみ。さらに、「とにかく気になって気になってしょうがない。まだ野球をしている姿を見たことがないので、いつか試合を見に行きたい」と忠克選手の活躍を願っていた。

 講演会には、大磯町や二宮町など近隣の野球ファンや星槎グループが運営する星槎国際高湘南の学生らおよそ800人が参加した。

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