【減災新聞】〈ひと・もの・まち〉震災の経験と知恵生かす 「石巻芽生会」阿部紀代子さん(57) |カナロコ|神奈川新聞ニュース

【減災新聞】〈ひと・もの・まち〉震災の経験と知恵生かす 「石巻芽生会」阿部紀代子さん(57) 

多くの命 救われる

部紀代子さん

 「今日の訓練は1回目だが、ものすごく貴重な1回。参加した人がこの経験を伝えていけば、多くの命が救われると思う」

 横浜市中区の居酒屋で12日に実施された「夜の避難訓練」。宮城県石巻市の飲食店団体「石巻芽生会」防災担当の阿部紀代子さん(57)は、終了後の振り返りでかみしめるように言った。

 夜の避難訓練は芽生会が発案。これまでに2度、石巻で実施したが、初回の2014年2月は阿部さんがおかみの日本料理店で実施した。その経験を振り返った一文にはこう記されている。

 〈かつて自分達を助けてくれた先人の知恵。それに自らの経験を積み上げることで、少しでも後々の方の御苦労を減らすことが出来ないだろうか〉

 横浜での助言に、その思いがにじんでいた。「実際の場面では、どこに向かうべきかが分からない。店の入り口で地図を渡した方がよいかもしれない」「家族と連絡を取ろうとし、すぐに避難しない人がいるということも考えて」。多くの参加者がうなずいていた。

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