費用請求を4年半放置 藤沢市介護保険課の男性職員
- 社会|神奈川新聞|
- 公開:2018/11/17 02:00 更新:2018/11/17 02:00
藤沢市役所
同課によると、介護保険の被保険者(40歳以上)は交通事故などで状態が悪化した場合、介護保険サービスを受けることができる。その費用は事故加害者が過失割合に応じて自賠責保険などで負担するが、時間を要する場合があるため、市が一時的に税金で立て替える。そのため、市は介護給付が加害者の行為によるものかを調査し、起因性があると判断した場合は後日、加害者に費用を請求する。
同課によると、男性職員は14年度以降、介護給付案件の調査自体を怠り、4年半で計126件を放置した。126件のうち46件は加害者への請求が必要なものだったという。請求は3年以内にしなければならず、市は速やかに金額を算定して請求するという。
同課によると、未請求は外部からの指摘で発覚した。男性職員は「14~16年度の分は事務処理を完結したと思っていた。17年度以降は放置してしまった結果、管理しきれなくなっていた」と話しているという。