“オール横浜”でおもてなし 外国人旅行者受け入れに官民|カナロコ|神奈川新聞ニュース

“オール横浜”でおもてなし 外国人旅行者受け入れに官民

客船でのプロモーション活動が奏功し、三渓園を訪れた外国人客ら=横浜市中区

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 外国クルーズ客船で横浜港に降り立つ訪日外国人旅行者を横浜市内に呼び込むため、官民挙げた観光拠点の整備が急ピッチで進んでいる。横浜が誇る名勝・三渓園(中区)をPRするほか、各地の商店街で外国人客向けイベントを検討することで“オール横浜”でおもてなしをする考えだ。

 2020年東京五輪・パラリンピック期間中、山下ふ頭(同)ではクルーズ客船を長期停泊させてホテルとして利用する「ホテルシップ」が計画されている。19年春には鶴見区の大黒ふ頭にCIQ(税関・出入国管理・検疫)施設が完成、同年秋には新港ふ頭9号岸壁(中区)に新たな客船ターミナルが誕生するため、さらに増加が見込まれている外国人客の市内への受け入れが課題となっていた。

 10月7日、横浜港に初入港した外国客船「コーラル・プリンセス」の外国人乗客向けに、庭園を備えた広大な敷地に国の重要文化財建造物10棟など歴史的建築物を間近で見ることができる三渓園のプロモーション活動を初めて行った。

 市港湾局、横浜港振興協会、横浜川崎国際港湾の3者でつくる「横浜港客船誘致戦略会議」が主催し、国土交通省関東地方整備局や市の関係部局、市内の商業施設など官民が協力。横浜に向かう船内で三渓園の案内を配布したほか、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(同)では1500円の運賃で三渓園に向かうタクシーを特別に用意。市交通局は三渓園に向かう市営バスを増便した。

 戦略会議を取りまとめる同協会副会長の小此木歌藏さんは「三渓園では日本の伝統的な建造物に驚きを持って見入っている外国人観光客が多かった。手応えがあった」と話す。

 今後は、市内で食事や買い物を楽しんでもらえるように地域の商店街でも積極的に外国人客を受け入れていく方針だ。その一つ、横浜橋通商店街(南区)では「地域の人たちが指導役を担い、外国人客が神輿(みこし)を担いで商店街を練り歩く交流イベントができるのではないか」(高橋一成理事長)と新たな活性化に期待している。

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