教室に行こう 県立生田東高校(川崎市多摩区)|カナロコ|神奈川新聞ニュース

教室に行こう 県立生田東高校(川崎市多摩区)

どちらの方式を提案するか議論を深める

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判断力を身に付ける
「未来の通信方式は、どっち?」


 「未来の通信方式は、パケット交換方式と回線交換方式のどっちがふさわしいと思いますか?」

 県立生田東高校「社会と情報」の授業の一場面での、先生の問い掛けである。生徒は自分が1960年にいるという設定で、どちらの通信方式が良いか真剣に悩んでいる。

 同校では、複数の矛盾する情報の読み取りを通して、生徒がより良い判断ができる力を身に付ける授業づくりを進めている。今回は、現在のインターネットが採用しているパケット交換方式と、回線交換方式という別の方式を、比較し考察した。

 まず生徒は、通信回線に見立てた雨どいの中を、パケットを模したガチャガチャのケースを流して通信する実験を行い、モデルを用いてパケット交換と回線交換の比較をする。

 「回線交換は少人数に向いている」「パケット交換は通信するコンピューターが多くなると速くなりそう」など実験を通して体験することで、理解が早く進む。

 次に生徒は、パケット交換の採用を薦める技術者と、回線交換を薦める技術者の意見を読み比べる。

 「速度重視と通信数重視かな」。読み比べることで、それぞれの方式の本質的な違いが見えてきたようだ。

 いよいよ自分ならどちらの方式を採用するか、提案する方式とその理由をグループで考える。

 「やっぱり速度が大切だから回線交換でしょ」「でも、回線交換だと2つのコンピューターと同時に通信できないよ」「通信するコンピューターの数はどんどん増えるから、パケット交換じゃないと」など、実験や資料を通して理解した2つの方式の違いを議論する。

 「当たり前のように1人1台スマホを使っているけど、もし採用されたのがパケットじゃなかったらできなかったと気付きました」

 生徒は、授業を通して、知識を身に付けることだけでなく、それを活用することにより、より良い判断ができる力を身に付けている。

 
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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