降伏文書の空白の秘密 ハワイへの移住も、史料で読み解く移民史、外交史|カナロコ|神奈川新聞ニュース

降伏文書の空白の秘密 ハワイへの移住も、史料で読み解く移民史、外交史

移民史や外交史料をテーマに開かれた講演会=横浜市中区新港

 移民史や外交史料をテーマにした講演会が3日、横浜市中区のJICA横浜で開かれた。幕末以降の史料を保存する「外務省外交史料館」で、収集や整理に長く携わってきた柳下宙子さん(63)が講師を務めた。

 柳下さんは、約150人が1868年に横浜から出港したのを始まりとする、ハワイへの日本人移住の歴史を説明。日本とハワイの渡航を定めた日布渡航条約の調印書に残された、日本側全権委員の井上馨の英字サインが現在とは異なり、名字、名前の順番で書かれていることを紹介した。

 また1945年9月2日に米戦艦ミズーリ号上で調印した降伏文書のうち、日本側の書面に一部空白があると指摘。その理由を「(日本側の文書は)カナダが書く場所を間違えたため」と明かした。

 そのほか、明治から大正時代にかけて一時、移民用が別にあるなど、旅券の変遷について解説した。

 講演会は、主催するJICA横浜海外移住資料館がハワイへの日本人移住150周年を記念して企画した展示会の関連行事。約70人が聴講した。

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