有力者か? 方墳間近に 伊勢原の遺跡で見学会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

有力者か? 方墳間近に 伊勢原の遺跡で見学会

発掘された墳丘や石室について説明が行われた見学会=伊勢原市子易

 全国的に珍しい二重の石列を持つ方墳が見つかった伊勢原市子易(こやす)の子易・中川原(なかがわら)遺跡でこのほど、現地見学会が開かれた。

 出土部分は縦約12メートル、横幅14・8メートル。約1300~1400年前の古墳時代後期に造られたとみられ、遺体を納める石室周辺を石列が二重に囲んでいた。

 見学会には371人が訪れ、かながわ考古学財団(本部・横浜市南区)調査研究部調査課主任主事の新山保和さんが講師を務めた。新山さんは、「有力者の古墳は基本的に方墳になる」とし、大阪府の推古天皇陵、用明天皇陵などの例を挙げた。

 7世紀に県内で造られた方墳はこの1カ所のみとし、「天皇と同じ墳形を造ることが許されるほど力を持つ指導者がこの古墳を造ったと想定される。当時の相模国を考える上で極めて重要な古墳だ」と述べた。

 平塚市内から夫と訪れた主婦(57)は、埋葬された人物について「大山を望む場所にこれほどの古墳を造るとは、敬われる人だったのだと思う。当時の人々の思いを知ることができた」と感心した様子だった。

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