縄文時代に北陸と交流か 相模原市で出土の土器、文化財登録|カナロコ|神奈川新聞ニュース

縄文時代に北陸と交流か 相模原市で出土の土器、文化財登録

市指定文化財に登録された土器

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 相模原市教育委員会は2日までに、市内から出土した縄文時代の鍋、弥生時代の骨つぼ、平安時代の器とみられる土器3点を市指定文化財に登録した。縄文時代の土器は石川県内で数多く出土している特徴的な形や文様で、当時の北陸地方との交流の可能性を示唆している。平安時代の土器には「大」と朱書きされ、呪いに使われていた可能性もある。3点とも昔の人々の暮らしをうかがわせる貴重な資料として高く評価されている。

 縄文時代の土器は、田名塩田遺跡群(中央区田名塩田3丁目)から発見された。市文化財保護課によると、石川県能登町の「真脇遺跡」で数多く見つかっている「真脇式」と呼ばれる土器の特徴を備えている。「北陸地方などの遠隔地と相模原市内との交流の可能性を示唆する有力な証拠となる」と評価されている。

 弥生時代の土器は中野大沢(緑区中野)から出土し、骨つぼとして使われた可能性が推定される。貝殻やくし歯を使って付けられたとみられる模様が特徴で、弥生時代の人たちが市内を移動していた可能性を示す数少ない史料という。

 平安時代の土器は、苦久保遺跡第3地点(緑区久保沢)から出土した須恵器。「大」という文字が朱書きされている。鎌倉時代に成立した「宇治拾遺物語」では朱書きされた土器が呪いのために使われた場面が書かれており、「日常使いではなく、非日常的な場面で使われたとみられている」(同課)という。

 市立博物館(中央区高根)は、登録を記念して土器3点を年末まで展示している。午前9時半から午後5時までで、入場無料。休館日などの問い合わせは、同館電話042(750)8030。

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