石室を囲む二重の石の列 伊勢原の子易・中川原遺跡、6日見学会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

石室を囲む二重の石の列 伊勢原の子易・中川原遺跡、6日見学会

発見された古墳時代後期の古墳。右上に見える石室を囲むように石列が並んでいる=伊勢原市子易(いずれもかながわ考古学財団提供)

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 かながわ考古学財団(本部・横浜市南区)は4日、伊勢原市子易の子易・中川原(なかがわら)遺跡で、遺体を埋葬する石室の周辺を石の列が二重に囲む構造の古墳が発見されたと発表した。約1300~1400年前の古墳時代後期のものとみられ、同財団は「全国的にも大変珍しい構造」と注目。6日に現地見学会を行う。

 同遺跡は、新東名高速道路建設事業に伴い、同財団が昨年5月から発掘調査(調査対象面積約3600平方メートル)を続けている。現場は大山山麓の鈴川右岸の段丘上で、かつて水田だった場所を40~50センチ掘り進めたところ、古墳1基が出土した。出土部分は縦約12メートル、横幅14・8メートルの方墳。

 裾部分の石積みから、石室を囲む1層目の石列、2層目の石列、遺体を埋葬する石室周辺と、中心部に向かって盛り土が高くなっていた。石室の約1・5メートル下の床からは人の歯3本が発見された。

 約62メートル離れた地点でも2基目の古墳の一部が出土。周辺から7世紀の須恵器がほぼ完全な形で出土したことなどから、同財団は古墳が造られた時期を古墳時代後期とみている。

 同財団調査研究部の井辺一徳主幹は、盛り土をして築造した墳丘(ふんきゅう)の保存状態が非常に良い点を挙げ、「当時の人々が古墳を造った際の構造の順番が分かりそうだ」と期待を込める。鈴川の左岸で見つかった7基の古墳に比べ、埋葬された人について「石や量、石室の大きさも違う。有力者の中でも上位のクラスではないか」と推測する。

 現地見学会は6日午前10時半、午後1時半の2回。荒天の場合は翌日に順延。申し込み不要、参加無料。問い合わせは、同財団子易地区発掘調査事務所電話080(7799)5939。

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