相模川のアユ禁漁期間を短縮へ 流域経済への好影響に期待|カナロコ|神奈川新聞ニュース

相模川のアユ禁漁期間を短縮へ 流域経済への好影響に期待

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/09/15 02:00 更新:2018/09/15 02:00
 過去最多の遡上(そじょう)が確認された相模川水系のアユについて、県は14日、禁漁期間の見直しを進めることを明らかにした。本年度、上流域について試験的に禁漁開始を半月遅らせて釣果や成熟状況を確認。5年程度かけて資源に与える影響を調査するとしており、漁業振興や沿川地域の経済活性化にも期待がかかる。

 県内水面漁業調整規則では、1月1日~5月31日と、10月15日~11月30日をアユの禁漁期間として定めている。このうち10、11月は、産卵を守るために設定しており、県水産課によると、関東では千葉と神奈川のみが禁漁となっている。

 県は業界団体などの要望を受け、見直しを模索。相模川の産卵場所を調査したところ、中津川との合流点よりも下流域に集中しており、試験的に上流域で禁漁開始を遅らせて調査を進めることにした。

 本年度は事前に登録した太公望に協力を呼び掛け、釣り人の数やアユの数、大きさ、成熟状況などについて調査し、来年度の遡上状況についても検証する。

 例年数百万~1千万匹程度で推移していた相模川水系へのアユの遡上は今季、過去最多の4600万匹が確認された。「産卵場所の整備や生息環境の改善などが考えられる」と同課。禁漁期間の短縮でアユを名産とする流域経済にも好影響が見込まれる。

 黒岩祐治知事は「資源保護と内水面漁業振興のバランスの観点から見直しをすることにした」と説明。産卵、成育に与える影響を詳しく評価していくという。

 14日の県議会本会議で、渡辺紀之氏(自民党)の代表質問に答えた。

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