目指せ支援リーダー 川崎の高校生が災害ボランティア学ぶ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

目指せ支援リーダー 川崎の高校生が災害ボランティア学ぶ

9都県市合同防災訓練でボランティアセンター開設訓練に参加した福祉科の生徒たち=川崎市川崎区の川崎マリエン(

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 川崎市川崎区中島の市立川崎高校福祉科の生徒たちが、東日本大震災の被災地などで災害ボランティアのノウハウを学んでいる。1日の防災の日に同区の東扇島で行われた9都県市合同防災訓練では、ボランティアセンターの開設訓練に加わった。想定される首都直下地震などに備え、被災者の暮らしを支える支援のリーダー役を目指している。

 1日に市社会福祉協議会などが実施した川崎マリエンでのセンター開設訓練には福祉科1~3年の男女12人が参加。運営役とボランティア役に分かれて受け付けや、困っている人のニーズを把握してマッチングさせる方法を学んだ。

 参加した永井颯斗さん(17)=2年=は「地震や台風、集中豪雨のとき、救助が必要な人と、助けたい人をつなぐのは大きな役割」と実感。黒木啓吾さん(17)=同=も「直下型地震が起きたら地域の人の役に立ちたい。将来は消防のレスキュー隊員を目指したい」と語った。

 地域の防災拠点の役割を担う同高は、被災者の受け入れも想定。防災教育に力を入れており、介護を学ぶ福祉科の生徒は避難者のケアに備えている。

 東日本大震災の被災地でのボランティアは、福祉科主任の小林和紀教諭(50)が2011年3月の発生から2週間後、岩手県釜石市の友人の元を訪れたのがきっかけ。「被災直後の釜石で、まず高校生が立ち上がって大人と子どもを支えたことを知り、生徒を連れて行きたいと思った」からだ。

 生徒たちは翌12年3月、川崎市社協の復興支援ボランティアバスで釜石市を訪れ、仮設から新校舎に移る地元中学校の引っ越しを手伝った。13年からは宮城県気仙沼市を拠点に、災害時にボランティアのまとめ役となる「リーダー研修」を実施している。

 また、福祉科1年生は防災宿泊研修を体験。医師から救急救命法を学び、段ボールが材料の簡易トイレ、空き缶やサラダ油を使ったろうそく作りもマスターしている。

 小林教諭は「被災地で起こるさまざまな事態に対応するため、最善の行動選択ができるゲーム形式の訓練も行う。被災地との交流で子どもたちは確実に成長している」と手応えを感じている。

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