差別解消目指し30年 川崎市ふれあい館、記念式典|カナロコ|神奈川新聞ニュース

差別解消目指し30年 川崎市ふれあい館、記念式典

記念式典でラップを披露した下村直大さん=川崎市立さくら小学校

 川崎市川崎区桜本にある多文化交流施設「市ふれあい館」の開館30周年を祝う式典が8日、市立さくら小学校で開かれた。地域住民ら約300人が出席。さまざまなルーツを持つ人々が暮らす地域にオープンした、民族差別の解消を目的にした全国唯一の公的施設の節目を祝い、共生社会実現の思いを改めて強くした。

 同館は1988年に市が開設。児童館と、文化交流・社会教育施設の機能を備え、地域の子どもたちの放課後の遊び場にもなっている。

 式典に出席した福田紀彦市長は「この街は、ダイバーシティーという言葉がはやる前から、多様性を大事な考えとしてきた。住みやすいと思われる文化をつくりたい」とあいさつ。館長の田貞桃さんは「30周年はいろいろな方々との出会いがあってこそ。これからも地域の拠点として、仲間になりたいと思われる活動を続ける」と決意を込めた。

 同館で中学生の勉強をサポートする市立幸高校3年の下村直大さん(18)がラップを披露。「差別なんて、同じ人間としてくだらない。みんなでわいわい楽しみ、仲良くなれる場所をつくりたい」と今後を見据えた。

 式典では、同館を拠点に活動する在日コリアンの交流クラブ「トラヂの会」の結成20周年も併せて祝った。

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