【バスストップ】東急・城01系統(11)高田小学校入口 住宅街に残る土の道|カナロコ|神奈川新聞ニュース

【バスストップ】東急・城01系統(11)高田小学校入口 住宅街に残る土の道

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街中に残る土の道を守る「松の川遊歩道(緑道)の会」の田辺代表(前列右)と会員ら=横浜市港北区高田町

 今シリーズの取材中、記者は熱中症(ねっちゅうしょう)になりかけた。気温が35度を超(こ)える中、路線バスが走る県道106号を歩いていたとき、軽い目まいがした。上からは強烈(きょうれつ)な日差し、下からはアスファルトの照り返し。危ない…。

 県道脇(わき)に土の道を見つけ、汗だくでそこへ避難した。木陰(こかげ)で水分を取り、塩分も補給。涼んで調子が戻(もど)ってから腰(こし)を上げると、一枚の掲示物が目に留まった。「みんなのたから 松の川緑道」。ここを手入れしている市民団体が設置したようだ。恩を感じて取材を申し入れた。

 「松の川遊歩道(緑道)の会」は、1991年に創立されたボランティア団体。松の川は横浜市港北区の高田町から日吉本町辺りまで流れていた小川で、92年に暗渠(あんきょ)化され、その上の緑道を同団体が市の委託(いたく)を受けて整備している。団体のモットーは、(1)誰(だれ)もが安心して歩ける歩行者専用道を守る(2)自生する野生植物と生物多様性を守る(3)清潔な環境(かんきょう)を守る-の三つで、歩行者にも協力を呼び掛(か)ける。会員は約30人。総延長2・1キロの緑道を月4回に分け、草刈(か)りや清掃を続ける。会員は約30人で、毎回10人ほどが参加。メンバーの岩丸靖男(やすお)さん(77)は「強制がなく自分のペースで活動できるのがいい」と話す。

 記者が猛暑(もうしょ)の中で避難したのは、高田町にある松の川の上流域だった所。隣(となり)の下田町で生まれ育った田辺美紗代(みさよ)代表(72)は「昔は田んぼに水を入れるときに川をせき止め、その上流で子どもは水遊びを楽しみ、川底が見える下流では『かい掘(ぼ)り』をしてドジョウやカメを捕(と)りました」。川はもうないが、住宅街の希少な土の道は後世に残したい。

次回は「下田町」
(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2018年8月16日掲載】

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