施設の警備や清掃にロボ活用 横浜・ランドマークタワーで実証実験|カナロコ|神奈川新聞ニュース

施設の警備や清掃にロボ活用 横浜・ランドマークタワーで実証実験

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/09/05 20:39 更新:2018/09/05 20:39

 三菱地所(東京都)は3日から、横浜ランドマークタワー(横浜市西区)とランドマークプラザ(同)で、人工知能(AI)などを搭載したロボットによる施設運営管理の実証実験を開始した。ロボットが行うのは施設内の警備や清掃、運搬。施設管理の一部をロボットが担う時代を見据え、16日までの2週間にわたり、効果や課題を検証する。

 同社は今後の労働力不足を見据え、東京・丸の内エリアでもロボットの実証実験を行っている。今回は実際に稼働している大型施設内での実験を通じ、省人化の効果の検証や大勢の人が行き交う空間でのロボット活用の課題を抽出、実際の導入に向けた知見を蓄積する狙いがある。

 実証実験の対象は警備ロボット、清掃ロボット、運搬ロボット2種の計4種。警備ロボットは、同社が出資しているロボット開発会社SEQSENSE社が開発した自律移動型ロボット「SQII」。実験期間中は実際の警備員1人の代わりを務め、巡回警備を行っている。

 警備ロボットは独自のセンサーを活用した自律走行を行い、自ら立体地図を作製。巡回の際に環境の変化を自動的に検出し、障害物などの異常を発見、通知する。ロボットに搭載されているカメラに写る映像を確認できるため、警備員が歩いて見回りをする業務の軽減が可能。今後、顔認証の技術と組み合わせることで不審者の検知や、会社役員の帰社を確認する機能を持たせることも検討中という。

 清掃ロボットはカナダの清掃ロボットメーカーAVIDBOTS社が開発し、マクニカが販売している清掃ロボット「Neo」。夜間にランドマークプラザの3フロアの清掃を行っている。スタート地点にセットするとクリーニングプランに沿って自動で清掃を行う。リアルタイムで清掃状況をモニタリングができる機能が付属しており、充電を行いながら周囲を監視することも可能だ。

 運搬ロボットは、ドイツの Deutsche Post AG 社の運搬ロボット「PostBOT」とフランスのEffidence 社の「EffiBOT」。人に付いて走る追尾運転機能を持つPostBOTは、施設内オフィスの従業員から昼食の注文を受け、同プラザ内の飲食店から配達を行うサービスなどに活用。通常は台車を使用しているが、ロボットを活用することで大幅な省力化になるという。

 EffiBOTは追尾運転に加え、自動走行機能も有しており、運送業者に活用法を検討してもらうほか、倉庫から土のうを運ぶなど、災害時の活用について検証中だ。

 同社の担当者は「人が歩いて回ることをいかにロボットに任せ、省力化できるかが鍵。現在は、横方向に大きく広がる場所が活躍のフィールドだが、今後エレベーターと連動ができれば縦方向にも広がる可能性がある」と話している。

PR