黒岩知事、プラごみゼロ宣言 汚染深刻化で実効策探る|カナロコ|神奈川新聞ニュース

黒岩知事、プラごみゼロ宣言 汚染深刻化で実効策探る

「プラごみゼロ宣言」をアピールする黒岩知事=神奈川県庁

 黒岩祐治知事は4日の会見で「かながわプラごみゼロ宣言」を打ち出し、深刻な環境汚染につながるプラスチックごみの大幅削減を目指す考えを明らかにした。国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)を「見える化」する取り組みの一環で、2030年までの早い段階での目標達成を明記。ストローやレジ袋の利用廃止・回収の徹底に向け、産業界などの協力を得ながら実効策を探っていく。

 知事は「きょうの段階は宣言。具体的に何ができるかは県民や市町村、企業の皆さんと考えたい」と述べ、多方面から実践的なアイデアを募る考えを示した。鎌倉市の由比ケ浜海岸に打ち上げられたクジラの胃からビニール片が見つかったことに着目し、SDGsの理解を深めるアクションとして企画したという。

 宣言は、紫外線や波で砕かれ小さくなった「マイクロプラスチック」による海洋汚染の深刻化を問題視。コンビニエンスストアやスーパーマーケット、飲食店と連携し、ストローやレジ袋の利用廃止・回収といった取り組みを神奈川から広げていく。規制や義務化に向けたルールは策定せず、イベントなどでの「啓発先行」で進める考えだ。

 プラごみを巡っては、各市町村による3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進などで減量化や資源化の流れが定着。県内では年間約14万トンが分別収集されている一方、回収ルートに乗らないポイ捨てなどが海洋汚染の一因とされる。政府も「プラスチック資源循環戦略」の策定に乗りだしており、ストロー廃止など世界的潮流を見据えた動きも見え始めている。

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