鎌倉の人気店がレシピ本 つまみ50点、自宅でも|カナロコ|神奈川新聞ニュース

鎌倉の人気店がレシピ本 つまみ50点、自宅でも

初の料理エッセー本を出版した中原さん(右)と、写真を担当した有高さん=ヒグラシ文庫鎌倉店

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 鎌倉市内で立ち飲み店「ヒグラシ文庫」を営む中原蒼二さん(69)=逗子市=が、料理エッセー本「わが日常茶飯」を初めて出版した。同店の人気メニューや中原さんお気に入りの酒のつまみのレシピを、まつわるエピソードや思い出とともに紹介。中原さんは「『横町文化』が好きな人に喜ばれる内容。調理が難しいものはないので、挑戦してほしい」と話している。

 中原さんは店内の本棚に古書が並び、本の立ち読みも楽しめる「ヒグラシ文庫」を、鎌倉と大船に出店。酒好きの心をくすぐるつまみはどれも安価でおいしく、15~20人ほどでいっぱいになる店内はいつも、地元住民らであふれている。

 料理を本格的に学んだ経験はないが、「高校時代から料理をしていた」という中原さん。エッセー本には店の定番「リンゴ入りのポテトサラダ」や「あん肝煮」「豚肩ロース低温チャーシュー」「しめさば」など約50品を掲載した。

 ただ、エッセー本に調味料の分量などは載っていない。例えば「三浦大根の皮の漬物」では、「厚くむいた三浦大根の皮を拍子木に切る。1~2日干し、同量のしょうゆと紹興酒に漬けるだけ」といった具合。中原さんは「料理本の通りに作らなくてもそれなりにうまいし、自分が食べるものはそれでいい」と説く。

 代わって、書かれているのは料理にまつわるエピソードだ。客のお目当ての、同店の名物「正統レモンサワー」。45年ほど前、場末の飲み屋で安酒をあおっていた中原さんに、隣の男性が焼酎「キンミヤ」をごちそうしてくれた。それを機に、レモンサワーを飲むようになり、自分がおいしいと感じる割合を探求した結果、店で提供している“黄金比”にたどり着いた。

 写真は「店をよく知る人に撮影してほしかった」(中原さん)と、店の常連でもあるカメラマン・有高唯之さん(47)=逗子市=が担当。同じく常連でエッセー本を出版した「星羊社」(横浜市中区)の星山健太郎社長(40)は「原稿を読んでいて、自分も料理を作りたくなった。料理に興味があれば、何かやりたくなる1冊だと思う」とPRしている。

 エッセー本は全178ページで四六判。1481円(税抜き)。問い合わせは、星羊社電話045(315)6416。

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