平和祈る「青い目」 伊勢原で13年ぶり展示へ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

平和祈る「青い目」 伊勢原で13年ぶり展示へ

「平和のつどい」に合わせて展示される人形「ルース・ジェン」 =伊勢原市役所

 日米親善の象徴として米国から贈られ、伊勢原市立大山小学校(同市大山)で保管されている「青い目の人形」が18、19日の2日間、同市田中の市民文化会館で13年ぶりに展示される。19日に同会館で開かれる「第32回平和のつどい」に合わせた企画。市の関係者は「13年前に見られなかった方や戦争を知らない世代の方、子どもたちにぜひ見てほしい」と平和の伝承者として期待を込めている。

 この人形の名前は「ルース・ジェン」。黄色いワンピースと帽子を身に着け、いすに座った状態で木箱に納まる。高さ約40センチで、頭と手は陶磁器製だ。珍しい日本製で、同校の校長室の棚で大切に保管されている。2005年の市教育委員会の調査で、1927(昭和2)年に米国から日本に贈られた「青い目の人形」と確認された。

 伊勢原市史などによると、青い目の人形は、日米関係悪化を憂えた宣教師ギューリック氏が全米に呼び掛け、集められた1万2739体が日本各地の幼稚園や小学校に贈られた。

 しかし太平洋戦争勃発とともに「敵国の人形」として焼かれたり、竹やりで刺されたりした。「みやぎ『青い目の人形』を調査する会」(宮城県)によると昨年3月現在、神奈川県内には横浜、小田原市内などの小学校と横浜人形の家(横浜市中区)に12体が現存するのみという。

 大山小の人形は05年の調査後に展示されたが、市民から伊勢原市に「また飾っても良いのではないか」と要望が寄せられ、市内の戦没者遺族会代表や被爆者の会メンバーらでつくる「平和のつどい」企画運営委員会が13年ぶりの展示を決めた。

 同市市民協働課は「市民に平和の尊さや過去に起きたことを伝え、貴重な人形を次の世代に向けて守っていきたい」としている。

 人形は18、19の両日、午前10時~午後4時に市民文化会館1階で展示される。つどいは19日午後1時開演。人形は16日まで市役所1階ロビーの展示ケースに置かれる。入場無料。問い合わせは、同課電話0463(94)4711(代表)。

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