通訳ガイドの質向上へ ボランティア講座拡充 訪日観光客向け|カナロコ|神奈川新聞ニュース

通訳ガイドの質向上へ ボランティア講座拡充 訪日観光客向け

多くの受講生が耳を傾けた昨年の養成講座(県提供)

 訪日観光客(インバウンド)の取り込みを狙い、神奈川県はもてなしの顔となるボランティアガイドの育成を本格化させる。1月の改正通訳案内士法の施行も契機に、養成講座を10回に拡大するとともに、新たに実地研修も取り入れ、質の向上を図る。快適な旅の一助となる人材を育て、神奈川を訪れるリピーター増につなげたい考えだ。

 県国際観光課によると、2019年ラグビーワールドカップ(W杯)や20年東京五輪・パラリンピックを控え、海外勤務を経験した高齢者を中心に、通訳ガイドに関心を寄せる人は増加傾向にあるという。昨年も初級者を対象に講座を2回開いたが「想定以上の申し込みがあった」と同課。今年は開催場所を増やすとともに中級者向けのコースも用意し、充実を図ることにした。

 講座では外国人を案内する際の心構えを説くとともに、初級では道案内で使用頻度の高い英語フレーズをレクチャー。中級ではさらに進めて外国人客が喜ぶコースづくりや、具体的なガイドの仕方を学び、希望者には実際に街に出てガイドを体験してもらう。

 訪日旅行客向けの通訳ガイドを巡っては、インバウンド需要の拡大に対応して1月に改正通訳案内士法が施行。これまで必要だった国家資格がなくても、有料で携わることが可能となり、ガイド不足の解消が期待される一方、無資格ガイドの増加による質の低下が懸念される。

 国際的なスポーツイベントを控える県内ではガイド需要の拡大が見込まれ、同課は「誰でもできるようになったからこそ、質を確保していかないといけない」と参加を呼び掛けている。

 講座は25日のカルッツかわさき(川崎市)を皮切りに、9月に鎌倉市、10月に小田原市、11月に横浜市、12月に相模原市で開催。各日とも午前に初級、午後に中級が行われる。申し込みは専用ホームページhttps://jnnovations.com/kanagawa2018/から。問い合わせは同課電話045(285)0813。

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