エコ洗剤でビーチ守れ 逗子・海の家38軒|カナロコ|神奈川新聞ニュース

エコ洗剤でビーチ守れ 逗子・海の家38軒

エコ洗剤導入のきっかけをつくった粟津理事=逗子海岸海水浴場

 逗子海岸海水浴場(逗子市)で営業する海の家38軒が今夏、環境に優しいエコ洗剤の使用を始めた。既に導入している由比ガ浜海水浴場(鎌倉市)を見習った。海の家を統括する逗子海岸営業協同組合はごみ拾いや分別呼び掛けなどの取り組みも続けており、関係者は「海水浴客らと一緒に、さらにきれいなビーチを守りたい」と意気込んでいる。

 エコ洗剤導入のきっかけをつくったのは、同組合の粟津比奈子理事(39)。環境保護に元々関心を持っており、由比ガ浜海水浴場で営業する海の家が使用し始めたことを知り、刺激を受けた。

 海の家では従来、周辺の地下に排水ますを設け、機械で油をこした上で、砂浜を通して海に流していた。油汚れを水と二酸化炭素に分解するエコ洗剤に替えることで、環境に与える負荷を小さくできる。

 粟津理事はまず、自身の店舗で2年間、使用。費用対効果や使い勝手を確かめ、周囲に伝えて回った。エコ洗剤に切り替える店舗が徐々に増え、今夏は41ある海の家のうち、食事や飲み物を提供する全38の店舗が導入することを決めた。

 組合の環境保全のための取り組みは洗剤だけにとどまらない。2015年から、JR逗子駅や京急線新逗子駅と海をつなぐ市道に、ごみが落ちていないか巡回するなどしている。海水浴場のごみ捨て場で、持ち帰りや分別もボランティアと共に呼び掛けており、その取り組みは鎌倉市や葉山町の海水浴場にも広がった。

 「ささいな行動かもしれないが、積み重ねることで、自然環境に対する思いやりの気持ちが広がるはず」と粟津理事。「一人でも多くの人に環境保護に関心を持ってもらいたい」と願っている。

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