上溝南、代打送らず信頼背に決勝打 高校野球神奈川大会第9日|カナロコ|神奈川新聞ニュース

上溝南、代打送らず信頼背に決勝打 高校野球神奈川大会第9日

上溝南5-4川崎工科

【川崎工科-上溝南】9回表上溝南2死一、三塁。江成が右前に勝ち越しタイムリーを放つ =横浜スタジアム

 第100回全国高校野球選手権神奈川大会第9日は19日、横浜スタジアムなど8球場で北神奈川の3回戦16試合を行い、16強が出そろった。

 公立勢では白山が初、上溝南が34年ぶりの4回戦進出を決めた。第1シードの横浜商大は武相に苦しめられながらも、八回に一挙6点を奪って逆転勝ち。東海大相模は公式戦初先発で4番に座った1年生西川僚祐が3ランを放つなど快勝。そのほか慶応、桐光学園、向上、橘などシード校はすべて勝利した。

 20日は試合がなく、第10日は21日にサーティーフォー保土ケ谷球場など4会場で南神奈川の4回戦8試合を行う。


▽3回戦(横浜)
上溝南
103 000 001|5
000 000 220|4
川崎工科

【評】上溝南が土壇場に挙げた1点で競り勝った。同点にされた直後の九回2死一、三塁から江成の右前打で試合を決めた。主戦重原は低めに集めて4失点完投。川崎工科は七、八回の連打で追い付く見事な反撃だった。

【上溝南-川崎工科】フォトギャラリー

 「江成、おまえが打ってくれ!」。そんなベンチの声に応えたかった。

 4-4の最終回。2死一、三塁だった。打席には、上溝南の先発でただ1人ヒットがなかった7番江成。狙っていた直球を右前へ。一塁上で、最高の笑顔がはじけた。

 目標だったベスト16に名を連ねた。チームにとって1984年以来、実に34年ぶりの4回戦進出だ。江成は「そんなに行けていなかったなんて」と目を丸くした。

 開会式で選手宣誓も務めた主将萩原は「江成は今まで努力し続けていた。本当にかっこいい」とヒーローをたたえた。

 昨年から「考式(こうしき)野球」と銘打ち、毎日の練習メニューをはじめ、試合の先発オーダーや選手交代のタイミングなど、全て選手たちに考えさせるスタイルを導入している。

 九回は不振の江成に代打が送られてもおかしくない場面だったが、「部長」としてグラウンド内外でチームを引っ張る姿を見てきたナインの意見は一致していた。

 4回戦で対するは、第1シード横浜商大。「考式野球」で、新たな歴史をつくってみせる。

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