女性の政界進出、県内でも動き 県西3町の議員ら実行委|カナロコ|神奈川新聞ニュース

女性の政界進出、県内でも動き 県西3町の議員ら実行委

女性参政権獲得の歴史も学んだ勉強会=開成町民センター小会議室

 今国会で「政治分野の男女共同参画推進法」が成立し、女性の政界進出を促す機運が高まる中、地方でも関連した動きが出始めている。中井、松田、開成各町の女性3議員らが実行委員会を組織し、政治について考える勉強会を始めた。今月初開催の会合では、来春の統一地方選に向けて「なぜ女性議員が必要なのか」といったテーマで意見を交わした。

 今月3日、開成町民センター(同町延沢)の一室に小田原、南足柄、中井、松田、開成の2市3町から議員7人と住民11人が集まった。足柄上地域(南足柄市、中井、大井、松田、山北、開成町)の女性議員を増やす目的で、まずは政治への関心を高める機会をつくろうと、立ち上げた勉強会「あしがら女子会」の参加者だ。

 「セクハラや母子世帯の貧困といった社会問題、子育てや給食など地域の課題を解決する施策の実現には、女性議員が必要」。最初に中井町議の加藤久美さんがこう提起すると、参加者からは、政治だけでなく生活の不安などさまざまな声が上がった。

 15年間、母子世帯という開成町の女性は「息子を大学に進学させられるのか、という問題に直面している。何かを犠牲にしないで済む時代にして」と意見する。大井町の女性は「(町議会は)定数14で女性は1人だけ。もっと母親の声を拾ってくれる議員が増えてほしい」と訴えた。

 県西部2市8町の女性議員の割合は高くない。山北町は35・7%と定数14のうち5人を占めるが、他の自治体はいずれも2割以下。南足柄市議会は定数16のうち女性は1人だけだ。

 5月に国会で男女共同参画推進法が成立したこともあり、加藤さんは「『ジェンダー後進国』の日本で女性議員が当たり前になる一歩。法律をつくって終わりにしないよう、現場の私たちがしっかり意識を持って行動していく」と話す。

 来年は統一地方選があり、足柄上地域では南足柄と中井、山北、開成の4議会が該当する。勉強会は女性議員の増加につながるよう定期的に勉強会を開催していく方針。擁立ありきではないが、立候補の意思を固めた女性には、選挙活動の仕方など議員が全面的にサポートしていくという。

 南足柄市の女性は「家族の理解や協力が必要なので選挙に出るのはハードルが高いが、今後も勉強会に参加したい」と話した。

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