料理家の小川奈々さんが出版|カナロコ|神奈川新聞ニュース

料理家の小川奈々さんが出版

手軽にフレンチ楽しんで 「30分以内」 時短も追求

 初心者でも手軽にフランス料理を楽しんでほしいと、フランス料理家の小川奈々さん=茅ケ崎市=が、料理本「フライパン1本30分でできる フレンチレシピ」(産業編集センター、1512円)を出版した。仕事や育児に奮闘する女性たちの、「時短」を追求する思いも込められた一冊となっている。

 「家庭というよりお店の料理」「オーブンがないと作れない」などと、難易度が高い印象があるフランス料理。実は少ない道具と身近な食材で無理なく作れると、本書はうたう。さまざまな調理法がかなうフライパン1本で「おいしい味と華やかな見た目を楽しめる」との小川さんの言葉通り、ページをめくると彩り豊かな料理が次々と目に飛び込んでくる。

 フランスで定番の家庭料理から、中東や北アフリカの影響を受けた前菜、秋田名物「いぶりがっこ」など和のテイストを取り入れた独創性のあるものまで、計50のレシピを掲載している。

 ポイントはタイトルにもある「30分」。タイマーで時間を計りながら試作を重ね、納得のいく味に仕上げた小川さんは「味がぶれず、誰でもきちんと作れるように研究することが重要」との信念の持ち主。「料理が苦手な人も、好きになるきっかけになるような本になればうれしい」と話す。

 本書は小川さんを含む5人のチームで制作した。もともとのきっかけは産業編集センター出版事業部の長谷川綾美さん(34)の企画。「仕事から帰宅してすぐ、おいしいものをぱぱっと作りたいとずっと思っていた」。普段の食事は炒め物などに偏りがち。レパートリーを増やしたいが、あまり手間をかけたくない-。そんな思いが「30分」というキーワードにつながった。

 同社はすでにレシピ本を手掛けるなど活躍していた小川さんに話を持ち掛け、「時短で作れるフレンチのレシピ集」の出版化が決定。同事業部の松本貴子さん(51)が編集を務め、構成、撮影、デザインを担当するメンバーでチームを組んだ。

 共通点は皆働く女性であること。「仕事が終わってからの夕食作りはいかに早く作れるかが勝負」を合言葉に、意見を出し合いそれぞれの専門分野に精を出した。

 構成を担ったライターの早田昌美さん(43)は「センスがいい小川さんの世界観を最大限生かす」ため、食器の角度や小物の調整など細部までチェックを欠かさなかった。

 保育園に通う2児の母でもあり、毎日多忙。「短時間で確実においしい一品が作れ、可能性が広がります」とこの本を薦める。

 写真家のさいとうおりさん(50)も「お店のような味になる」と本書をフル活用。撮影時は、一つ一つのレシピがランチ向きか夜のごちそうかなどと想像し、特に光の加減を意識してシャッターを押した。

 共働き世帯が増えている昨今、男女問わず、仕事や家事、育児などで慌ただしい。松本さんは「日々忙しくしながらも家での食事を大事にしている人や、料理を一から学ぶ時間のない人に本書を参考にしてほしい」と呼び掛けている。

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