元V川崎・李国秀さんW杯コラム<2>国民の関心引き寄せた1勝|カナロコ|神奈川新聞ニュース

元V川崎・李国秀さんW杯コラム<2>国民の関心引き寄せた1勝

李国秀さん

  一夜にして英雄になり、一夜にしてお払い箱となるサッカーの世界で、西野監督は見事に勝利を引き寄せた。この試合に全神経を傾けて臨んだことは試合後のインタビューからもうかがえたし、選手も集中を切らさずに戦った。

 前回優勝チームが初戦で敗れたり、優勝候補が引き分けたりと波乱の幕開けとなった大会で、日本も波乱を起こして世界をあっと驚かせたはずだ。何より、半信半疑だった国民に決勝トーナメント進出という次の期待も抱かせた。

 立ち上がりから運も味方した。日本は最初の攻撃でコロンビアの油断を誘い、PKを得た上で相手に退場者まで出た。11人対10人となり、どちらにとっても難しい展開だったが、1―1に追い付いた相手はさすが試合巧者。FKで日本の壁がジャンプするのを見越した見事なゴロのシュートだったが、最後はこの一戦に懸ける日本の気持ちが上回った。

 勝って満足ではあるが、勝って反省するとすれば追加点が欲しかった。前半のうちに2点目、3点目を取るチャンスがあったからだ。これが得失点差など、決勝トーナメントに向けての重しにならなければいいなと思うのは、私だけではないだろう。

 やるべきこと、やってはいけないことを整理し、心を入れ替えて第2戦に臨んでほしい。次の試合のホイッスルはもう鳴っている。

り・くにひで 読売クラブなどでプロサッカー選手として活躍後、桐蔭学園高やヴェルディ川崎(現東京V)などで指導に当たった。教え子に元日本代表の森岡隆三氏(前J3鳥取監督)、戸田和幸氏(慶大コーチ)をはじめ、J1仙台の渡辺晋監督、横浜Mの中沢佑二ら。厚木市で「エルジェイ・サッカーパーク」を経営。横浜市青葉区在住。

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