地域と交流、笑顔咲く やまゆり園芹が谷園舎 仮移転先でイベント|カナロコ|神奈川新聞ニュース

地域と交流、笑顔咲く やまゆり園芹が谷園舎 仮移転先でイベント

家族会の模擬店ではチョコバナナが販売された=横浜市港南区の津久井やまゆり園芹が谷園舎

 19人が命を奪われる殺傷事件があった県立障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区千木良)の入所者の仮移転先となっている横浜市港南区の芹が谷園舎で16日、地域との交流イベント「笑顔がキラリ☆」が開かれた。多彩な行事を通じて楽しいひとときを過ごす参加者の笑顔に包まれた。 

 地元の人々と触れ合おうと、かつては千木良園舎で行っていた恒例行事。職員や入所者でつくる実行委員が中心となって運営し、近隣住民を含む約300人が参加した。

 家族会や職員による模擬店のほか、これまではなかったカラオケ大会なども企画。会場では、おいしそうにチョコバナナをほお張ったり、再会を喜んだりする人の姿が見られた。

 「慣れない土地で1年間本当に頑張って生き抜いてくれた。今日はそのお祝いの日でもある」と家族会の大月和真会長(68)はかみしめた。「私たちの生の姿を伝え、存在を知ってもらうことは津久井やまゆり園の事件を背負った家族会、園の使命だと思っている」とも話し、地域と交わる意義を強調した。

 入倉かおる園長(60)は「『事件があった津久井やまゆり園』という見方が園内外で拭いきれないが、職員は毎日そのことだけを考えているわけではなく、自分の役割に熱心に取り組んでいる」と現状を説明。「地域からの励ましや職員の前向きな気持ちを、入所者の皆さんがより元気な毎日を過ごせるような支援につなげていきたい」と話した。今夏は近隣町内会の夏祭りへの参加も予定しているという。

 事件は2016年7月に発生し、入所者が芹が谷園舎に移って今月で1年2カ月となる。新天地での元気な姿を伝えようと、イベントを報道陣に公開した。

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