〈時代の正体〉【米朝会談】在日コリアン、雪解けに願う未来|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉【米朝会談】在日コリアン、雪解けに願う未来

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/06/13 11:27 更新:2018/11/19 18:48
地元選出の市議にヘイトスピーチ対策を訴える趙さん(左)=12日、川崎市役所

地元選出の市議にヘイトスピーチ対策を訴える趙さん(左)=12日、川崎市役所

【時代の正体取材班=石橋 学】出掛ける直前までテレビ画面に見入っていた。「2人が固く握手をしていた。あれほどののしり合っていたのに」。在日コリアンが数多く暮らす川崎市川崎区の趙(チョウ)良葉(ヤンヨプ)さん(80)は米朝首脳の対面に破顔し、虚心に喜びを表現した。

 痛む膝を押して向かった市役所。地元選出の市議を前にヘイトスピーチ対策を訴えた。「国籍が違うというだけで差別される。罪のない孫やひ孫がその現実を知ったときの絶望を思うと、かわいそうすぎる」。3日にも「ウジ虫、ゴキブリ、日本から出て行け」と叫ぶヘイト集会が開かれたばかりだった。

 「いまさら出て行けと言われるくらいなら、死んでしまいたい」。憤怒にそんな言葉が口を突いたこともあった。物心がついた孫が街中で「ハルモニ!」と呼んでくれなくなったことに「あのひどいヘイトスピーチにどこかで触れ、自分の母方が朝鮮人であるということを否定的に受け止めてしまっているのではないか」と心を痛めてきた。...

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