教室に行こう 県立平塚養護学校(平塚市)|カナロコ|神奈川新聞ニュース

教室に行こう 県立平塚養護学校(平塚市)

3人の息を合わせてドンドン

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和楽器バンドで団結


 「アンコール! アンコール!」。2月のある日、県立平塚養護学校の体育館に大きな声が響き渡った。

 県立平塚養護学校の高等部肢体不自由教育部門では、音楽の授業でキーボードやドラムのほか大正琴、三味線、和太鼓を取り入れたバンドを組み、合奏に取り組んできた。1年間の成果として目標にしていたのがライブを実現させることだ。

 練習を始めた時、初めて見る和楽器に生徒たちは興味津々だった。「私、大正琴がやりたいな」「うわぁ! 和太鼓かっこいい!」

 ある生徒は、一面の大正琴を別の生徒と2人で協力し演奏してみた。「私が弦を弾くから、あなたは数字の鍵盤押して!」。お互いの音がばっちり合うと「やったね!」。ハイタッチをして喜び合った。

 「先生、今度の音楽よろしくお願いします」「もう歌詞、覚えたよ」「もっと練習がしたいです」。休み時間など授業以外の場面でも意欲的に練習し、音楽の喜びを得た生徒たちは常に生き生きとしていた。

 そしてライブの日を迎えた。名付けて「和楽器バンド~SAKURA乱舞~」の本番だ。

 カン、カン、カン。2本のドラムスティックを打ち鳴らす合図で演奏が始まり、法被姿の生徒たちが歌い始めた。さあ、次は全員で力強くリズムを刻む演奏だ。息がピタッと合い、ステージが盛り上がる。ライブ前に「緊張するなぁ」と、ドキドキしていた生徒たちの姿はどこにもなかった。そこには一人一人が自信に満ちあふれ、堂々と演奏する姿があった。

 見学に訪れた、たくさんの児童生徒たちも演奏に合わせて身体を揺らしたり、手をたたいたり、笑顔を見せたりして楽しんでいた。何より、一番うれしそうだったのは演奏している生徒たちだった。繰り返し練習し、努力してきた熱い思いを乗せた演奏で、体育館が一つになった瞬間であった。

 ライブはアンコールの歓声に包まれ、大大大成功! 生徒たちのキラキラした青春の1ページが、また一つ刻まれた。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/

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