水の循環をバーチャル体験 川崎の水処理センターで来春|カナロコ|神奈川新聞ニュース

水の循環をバーチャル体験 川崎の水処理センターで来春

来年4月に広報施設がオープンする入江崎水処理センター沈砂池管理棟の完成予想図

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 老朽化に伴い再整備を進めている川崎市川崎区の入江崎水処理センターで来年4月、実世界に架空の物体を映し出す拡張現実(AR)を活用した「バーチャル体験展示室」などの広報施設がオープンする。主に小学生向けの学習や一般市民の見学、国内外からの視察に対応する。市上下水道局はウェブサイトなどで施設のPRを進めている。

 「見えない下水道を探り水環境を考える」をコンセプトに、上下水道での水の循環や大雨時の下水道の役割などを学べるようにする。市は広報施設関連の予算に関し、備品購入などで約1億4千万円を見込んでいる。

 これまでも、水中の土砂や浮遊物などを沈殿させ、水を清澄化する役割がある「沈殿池」などの施設見学は行ってきたが、映像や音を使ったバーチャル体験も加え、より分かりやすくセンターの重要性を発信する。沈殿池などのある施設と、沈砂池管理棟の2棟を約2時間で巡る見学コースを想定。予約制で職員が案内する。

 目玉となるのは、沈砂池管理棟4階のバーチャル体験展示室だ。A4サイズのタブレット端末を35台用意。自然界や市内の上下水道を巡る「水の旅」や、同センターの下水処理の仕組み、浸水対策、処理水の有効活用などをARを活用して疑似体験することができる。

 1階エントランスには多言語対応のLED(発光ダイオード)パネルディスプレーを設置。2階のガイダンス映像ルームでは、プロジェクターを使って下水道の全体像を分かりやすく紹介するほか、水質試験室で下水処理のために働く微生物を顕微鏡で観察できる。微生物の様子は電子モニターに映し出され、複数の人が同時に見ることができる。

 同局は「進化する水処理技術についても、映像による展示なら随時更新が可能。施設見学とともにタブレット端末や映像を使ったバーチャル体験で水を巡る環境に一層関心を持ってもらいたい」としている。

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