【減災新聞】大川小判決を礎に防災対応を 研究会に遺族や弁護士参加 |カナロコ|神奈川新聞ニュース

【減災新聞】大川小判決を礎に防災対応を 研究会に遺族や弁護士参加 

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/06/11 11:00 更新:2018/06/11 15:13

「未来のため語り継ぐ」 長女犠牲の只野さん


 「判決は学校防災の礎だ。東日本大震災から7年が過ぎたが、現場には教育関係者も多く訪れる。自分だったらどう行動するのかを確かめにきているようだ。それが本来の教育者の姿なのではないか」

 大川小学校の研究会では、長女未捺さん=当時(9)=を亡くした原告の1人、只野英昭さん(47)も胸の内を明かした。語り部活動も重ね、悲劇の教訓を伝え続けている。

 「三陸沿岸は何度も津波に遭い、そのたびに人的被害も出ているが、美談ばかりが語り継がれ、つらい話に向き合ってこなかった。それが被害の繰り返される最大の原因だと、語り部のつどいで話す人がいた」

 だから、自らの役割を見定める。「大川小の悲劇をしっかり語り継ぐことが未来の防災・減災につながると思う。現場に来た人に同じような遺族になってほしくない。当事者になってから気付くのでは遅い」

 南海トラフ地震などの発生が懸念され、「いつまでも裁判で争っている場合ではない」とも感じている。「いろんな人が自分ごとに考える場所として後世に語り継ぎ、防災の意識を日本全国、世界各国に発信していかなければ」と思いを込めた。

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