元V川崎・李国秀さんW杯コラム<1>なぜ10代を選ばない|カナロコ|神奈川新聞ニュース

元V川崎・李国秀さんW杯コラム<1>なぜ10代を選ばない

李国秀さん

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 その国の人気スポーツがその国を表す。日本では野球や相撲なのだと思う。野球は伝統や慣習を感じる文化だし、新大関に昇進した栃ノ心の日本人以上に日本人のような口上は見事だった。

 しかし、サッカーの6大会連続W杯出場も素晴らしいものだ。2年後の東京五輪へ一つの試金石にする必要があるだけに、関心も期待も膨らんでいた。

 開幕直前の監督交代には批判もあったが、日本協会がどんな方向性を示すのかというワクワク感もあった。ハリルホジッチ前監督は本大会出場権を獲得し、決勝トーナメントまでの道しるべを描きながら日本サッカーの向上を目指しただろう。しかし、それを奪ったのが日本協会だった。

 それだけに西野監督のメンバー発表にはとても大きな関心を寄せていたが、結果的には残念でならない。選ばれた23人に10代の選手が一人も入っていないことに落胆しているのは、私だけだろうか。

 30日の壮行試合と今回の発表で期待は大きくしぼんでしまった。唯一残された道はコロンビアとの初戦だろう。ここで最低でも勝ち点を取れば、国民の関心を再び引き寄せることができるはずだ。

 W杯を通して世界をのぞいてみた時に、単に一大会の勝ち負けを論じる薄っぺらさは日本の昨今の社会現象ともつながる。スポーツを通して人づくりを比較し、自信を持ったり、課題を見つけ出す素直さが将来に役立つはずだ。W杯は世界をのぞく窓。皆さん、一緒になって日本の良さと足りない部分を見つけ、語り合っていきませんか。(随時掲載)

り・くにひで 読売クラブなどでプロサッカー選手として活躍後、桐蔭学園高やヴェルディ川崎(現東京V)などで指導に当たった。教え子に元日本代表の森岡隆三氏(J3鳥取監督)、戸田和幸氏(慶大コーチ)をはじめ、J1仙台の渡辺晋監督、横浜Mの中沢佑二ら。厚木市で「エルジェイ・サッカーパーク」を経営。横浜市青葉区在住。

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