地産地消の水素ホテル 川崎、6月1日開業 キングスカイフロント街開き|カナロコ|神奈川新聞ニュース

地産地消の水素ホテル 川崎、6月1日開業 キングスカイフロント街開き

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/05/31 02:00 更新:2018/05/31 02:00
 羽田空港に近接し、研究機関が集積する国際戦略拠点「キングスカイフロント」(川崎市川崎区殿町)で初の街開き式が30日、行われた。使用済みプラスチックを原料に生産した水素を活用した世界初のホテルや研究棟がお披露目された。地域循環型の「水素の地産地消モデル」を発信するホテルは6月1日に開業する。 

 使用済みプラスチックを原料にした水素を活用し、電気や熱の供給を受けるのは「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」(5階建て、延べ床面積約7500平方メートル)。地区西端の大和ハウス工業が取得した土地(約4・6ヘクタール)に完成し、街開きとなった。ホテル全体の約3割のエネルギー量を水素で賄う計画になっている。

 主な利用者は、地区内の研究機関を訪れる国内外の研究者や医療関係者を想定。京浜工業地帯に昔からあった倉庫をイメージしたデザインで、186の客室に加え、交流スペースやエクササイズルーム、羽田空港を発着する飛行機を眺めながら食事や飲酒を楽しめるレストラン、バーも備えている。

 水素を供給するのは、昭和電工川崎事業所(同区扇町)。2003年から市内で回収した使用済みプラスチックを原料にアンモニアの製造工程で水素を生産。身近な供給先を探していたところ、同市が今回のプロジェクトに結びつけた。地下パイプラインでホテル敷地内にある東芝製の大型純水素燃料電池に水素を供給し、発電する。今後、ホテルで使用するプラスチック製の歯ブラシやヘアブラシなどもリサイクルする予定だ。

 街開きではホテルのほか、最先端のバイオメディカル開発やIT創薬の研究を行う慶応大の殿町タウンキャンパス、東工大の中分子IT創薬研究拠点が入る研究棟も披露された。

 式典には同市の福田紀彦市長や黒岩祐治知事らが出席。福田市長は「世界最先端の頭脳を持つ研究者がここに集うことでいろいろなものが融合していくことがイメージできる。次々と新しい産業を生み出す場所になってほしい」と期待を表明した。

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