県「共生へ啓発足りず」と陳謝 やまゆり園事件受けたイベント |カナロコ|神奈川新聞ニュース

県「共生へ啓発足りず」と陳謝 やまゆり園事件受けたイベント 

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  • 公開:2018/05/17 02:00 更新:2018/05/17 20:06
神奈川県庁

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 相模原の障害者施設殺傷事件を契機に開催したイベント「みんなあつまれ」で、実行委員会の主体となった県は16日、根幹となる「共生」の理念の啓発が不十分だったと陳謝した。同日開かれた県議会厚生常任委員会で報告した。

 イベントは3月に横浜市中区の横浜赤レンガ倉庫周辺で開催。音楽ステージや、障害者事業所による物販、障害者スポーツの体験コーナーなどを通じて共感の輪を広げていくことを目的としていた。

 問題となったのは開催事業費約3100万円のうち約2100万円を費やした音楽ステージで、県担当者は事前に開催の趣旨を伝え、賛同したアーティストに出演を依頼したと説明。一方、「理念を広めるためのものという説明が十分でなかった。ステージ上での発信、他コーナーへの訪問など、(アーティストから)十分な協力を得られなかった」と報告した。

 これに対し委員らは「本来イベントの肝となる部分を伝え切れていなかったというのは受け入れ難い」「この場で不十分だったという発言があるほどの内容だったら失敗だったのでは」と指摘。さらに、来場者が11万3千人を数えたものの、用意した啓発チラシが8500枚だったことや、4937件のうち4903件が好意的な回答だったアンケートの手法についても批判の声が上がった。

 県は、2018年度の開催については指摘などを踏まえて方向性を決めるとしている。

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