おしゃれ心、時代超え 鎌倉で江戸以降の女性装飾品展|カナロコ|神奈川新聞ニュース

おしゃれ心、時代超え 鎌倉で江戸以降の女性装飾品展

髪飾りを前に来場を呼び掛ける岡田さん=鎌倉・吉兆庵美術館

 江戸時代以降の女性たちを彩った装飾品に焦点を当てた企画展が6月10日まで、鎌倉・吉兆庵美術館(鎌倉市小町)で開かれている。質素倹約を命じる幕府の取り締まりから逃れるため、耳かきを付けて「日用品」を装ったかんざしなど、約200点を紹介。いつの時代も、おしゃれを楽しもうとする女性たちの姿が垣間見られる。 

 「太平の世」と呼ばれる江戸時代。同館によると、武家の女性は根元を高く結った髪型を好み、裕福な商人の家庭で育った女性は歩くたびに揺れるかんざしを挿した。「商業が栄えたことで、庶民の収入が増え、身分や職業ごとに、多様な流行が生まれた」。同館の岡田直子マネジャーはそう解説する。

 企画展「美しい女性のみだしなみ 髪飾りと小道具展」では、主に江戸時代の女性たちが身に着けたかんざしやくしを展示。黒髪に映える人気のべっ甲のかんざしや、鮮やかな色の翡翠(ひすい)や珊瑚(さんご)が目を引く玉かんざしなどには、先端に耳かきが付いている。

 江戸幕府はたびたび倹約令を発令し、庶民に質素倹約を強いた。ただ「幕府の目をかいくぐれるよう、耳かきという『日用品』に見せかけた商品を使った」と岡田さん。耳に入りきらないほどの大きさの“耳かき”もあるという。

 会場では装飾品だけでなく、顔に立体感を出すための化粧の方法や、粘度の高い油を苦労して落とした洗髪の仕方も紹介。岡田さんは「かつても今も、女性はおしゃれや美を通じて、自分自身を表現してきた。今につながる女性の姿を感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 午前10時から午後5時まで。第1、3月曜は休館。小中学生300円、高校生以上600円、65歳以上480円。問い合わせは同館電話0467(23)2788。

PR