〈時代の正体〉「ヘイト防止指針の適正運用を」市民団体、市議会に要請|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉「ヘイト防止指針の適正運用を」市民団体、市議会に要請

6月の集会巡り

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/05/12 02:00 更新:2018/05/12 19:35
かわさき市民ネットワークが市議会議長などに提出した要望書

かわさき市民ネットワークが市議会議長などに提出した要望書

【時代の正体取材班=石橋 学】人種差別の扇動を繰り返す極右活動家、瀬戸弘幸氏が6月に川崎市教育文化会館(川崎区)で講演会を計画している問題で、市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は11日、公的施設でのヘイトスピーチを防止する市のガイドラインの適正運用を求める要請書を松原成文市議会議長に提出した。

 要請書では、市議会が全会一致で可決した「ヘイトスピーチの根絶に関する決議」に言及。人権擁護と多文化共生の実現という目的を強調し、ガイドラインの適正運用を求めた決議を「市民の平穏な生活を支えると力強い宣言がなされた」と評価している。

 その上で、利用の可否を判断する同館が瀬戸氏に関する情報収集を怠っている現状に「市の対応は消極的で不十分と言わざるを得ない」と指摘。判断の公正性、客観性を担保するためガイドラインで規定された第三者機関「ヘイトスピーチに関する部会」を市が招集するよう、市議会としての働き掛けを求めている。

 市議会事務局を訪れた同ネットワークの三浦知人事務局長は「ガイドラインの無効化を狙った瀬戸氏の企ては決議を行った市議会の冒とくでもある」と強調。崔(チェ)江以子(カンイヂャ)さんは「これまで通り差別根絶の意思が市民、議会、行政一体の『オール川崎』で示されると信じている」と訴えた。同様の要請書は日韓友好市議会議員連盟の大島明会長と、福田紀彦市長にも提出した。

 瀬戸氏は市のヘイト対策や差別撤廃条例制定の阻止を公言、市内でヘイトデモ・集会を繰り返してきた。今回は6月3日の利用申請を同館に行っている。

 自民党の県議、参院議員を歴任した市日韓親善協会の斎藤文夫会長は「申請者はヘイトスピーチはしないと言いながら繰り返してきた。許可すれば市議会決議やヘイトスピーチ解消法の精神に行政が自ら反することになる。市民が容認できずに抗議に押しかけざるを得なくなる。市には人権擁護の立場から不許可にしてもらいたい」と話している。

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