貴婦人4隻そろい踏み 外国客船入港相次ぐ 横浜港|カナロコ|神奈川新聞ニュース

貴婦人4隻そろい踏み 外国客船入港相次ぐ 横浜港

超大型客船を横浜港の観光船から見学する市民ら=2017年7月3日、横浜市鶴見区

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 10万トン級の外国客船4隻が27日から28日にかけて横浜港に入港し、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルと山下ふ頭、同市鶴見区の大黒ふ頭に停泊する。28日は港内の三つのふ頭に初めて外国客船が同時に着岸。市は、同日だけで最大計1万人もの乗員乗客が下船するとみており、乗船客を含めて2万人規模の入出国手続きや交通手段の確保を円滑に行うために関係機関と準備を進めている。

 注目の外国客船は、初入港となる超大型客船「MSCスプレンディダ」(13万7936トン)。船体の大きさから横浜ベイブリッジをくぐれず、27日午前8時半にベイブリッジそばの大黒ふ頭の自動車船岸壁に着岸、28日午後6時に中国・上海に向けて出港する。

 定員ベースで4363人もの乗客の出入国手続きをスムーズに行うために、2019年に完成、供用開始に向けて同ふ頭内に建設中のCIQ(税関、出入国管理、検疫)施設のうち、約1500平方メートルの上屋を先行的に利用する。近くの市営上屋も手荷物置き場などとして活用し、その間を屋根付き通路でつなぐ。

 岸壁は市街地から離れていることから、市は、クルーズ期間中に車を預かる「ドライブ&クルーズ」に初めて挑み、最大で300台を受け入れる。停泊中は市街地と結ぶ無料シャトルバスを運行するとともに、岸壁では国土交通省関東地方整備局を中心に官民が一体となって特産品を販売するテントを設け、クルーズを通じた地域振興や輸出振興を図ることにしている。

 山下ふ頭の物流岸壁には28日午前8時に「ノルウェージャン・ジュエル」(9万3502トン)が寄港。乗客定員は2376人で、同日午後5時に高知へと出港する。

 大さん橋では、27日午前6時に「ゴールデン・プリンセス」(10万8865トン)が初入港し、午後5時に清水へと出港。28日午前5時半に「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)が入港し、午後5時に韓国・釜山に向けて出港する。

 港内の三つのふ頭では28日、午前8時から午後5時までの間に3隻が停泊することになる。出入国手続きは3カ所で別々に行われることから、通常の3倍の人員が必要。手荷物検査を行う横浜税関は「必要な職員数を何とか確保することで、待たせない通関業務を行いたい」と意気込む。

 ゴールデンウイーク(GW)期間中に当たり、横浜・みなとみらい21(MM21)地区や横浜中華街などでは観光客が急増することから交通渋滞への対応など課題も残されている。横浜港の関係機関は今月の人事異動で顔ぶれが一新したものの、「かつてない規模での対応に抜かりがないよう」(横浜港関係者)に引き継ぎの案件を含めて協議を進めていると強調する。

 同時着岸する外国客船を見学するために、横浜港の観光船を運航する会社ではさまざまな見学クルーズが予定されている。大さん橋の屋上デッキから見渡すことができるが、大黒ふ頭や山下ふ頭の物流施設は原則、市民の立ち入りが禁じられており、見学のために訪れることはできないので注意が必要だ。

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