MM21をスイスイ セグウェイ実現検証|カナロコ|神奈川新聞ニュース

MM21をスイスイ セグウェイ実現検証

セグウェイで走行する記者(右から2人目)

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 東京五輪・パラリンピックで盛り上がるころ、横浜・みなとみらい21(MM21)地区では、立ち乗り電動二輪車が走る姿が当たり前になっているかもしれない。観光ツアーや移動手段としての実現性を検証するため、3月上旬に実験が相次いで行われた。

 立ち乗り電動二輪車「セグウェイ」を使ったツアーの実験では、観光として成り立つコースか、セグウェイが歩行者や自転車に配慮して走れるかを検証。記者も参加し、初乗車した。

 最初に約50分間、乗り方や直進、回転、ジグザグしながらの走行などのトレーニングを受けた。手元をつい見てしまうが、セグウェイジャパン(横浜市中区)取締役の秋元大さん(45)は「目線は遠く。進む方向を見て」とアドバイス。他にも「ハンドルを先に動かさない。体幹を意識して」といった多くのこつを教わった。

 練習を終え、一列になって公道に向かうと、汽車道、横浜赤レンガ倉庫、象の鼻パークなど約4キロのコースを走った。人がたくさんいるから離れよう、歩きスマホをしているから気を付けよう、道を譲ってもらうと「ありがとうございます」-。普段よりも周囲を意識しながら港街を巡った。

 当初は恐る恐る進んだが、徐々に慣れてくると、景色を見渡す余裕が出てきた。いつもより高い視線と快適な乗り心地で、当日の悪天候も気にならない高揚感があった。

 横浜市文化観光局横浜魅力づくり室企画課は「外国ではセグウェイツアーが一般化している。横浜の海を堪能し、移動が簡単で観光名所同士の近さを実感する乗り物だ」と話した。秋元さんは「横浜はバルセロナやシカゴのように、水辺にあり、クリエーティブな街の雰囲気を感じる。もっと良いツアーになる」と期待を寄せた。

 観光目的ではなく、屋内外の移動手段として、立ち乗り電動二輪車を使った実験も行われた。使用したのは、トヨタが開発中の「ウィングレット」。同市温暖化対策統括本部環境未来都市推進課は「セグウェイよりも小型。気軽に短距離で使える」と語る。

 当日は、市や企業の関係者らが試乗。クイーンズスクエア横浜内を出発し、約30分かけてけやき通り、横浜美術館などを巡った。

 試乗後、関係者らは「歩くより緊張するが、スムーズに移動できて楽しい」「バランス感覚は難しくない。慣れればすぐに乗れる」と振り返った。東京・お台場など各地で走った経験を持つ女性インストラクターは「横浜で乗るのは初めて。道が広いので走りやすい」と話した。

 しかし本格的な運用には、乗り越えなければならない規制がある。まず挙げられるのは、道交法に基づき、公道で走るためには県警の許可が必要な点だ。また、乗車するには自動車などの運転免許証が必要なため、市文化観光局は「外国人など日本の免許証を持っていない人はどうすれば良いのか」と頭を抱える。さらに誘導員を配置しなければならず、市温暖化対策統括本部は「一人乗りなのに一人で運転できない。どうにかして、いろんな人に乗っていただけるようにしたい」と話している。

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