スーパー「しまむら」が移動販売 平塚市|カナロコ|神奈川新聞ニュース

スーパー「しまむら」が移動販売 平塚市

買い物支援として始まった移動販売=平塚市公所

 平塚市内を中心に11店舗を展開するスーパー「しまむら」(同市長持)が4日から、軽トラックの巡回による移動スーパー事業に乗り出している。高齢者ら買い物困難者のための試みで、旭店(同市出縄)で先行実施。今後は全店での展開も視野に入れている。今月には市と協定を結び、見守り活動も担う予定で、地域のセーフティーネットとしての役割に期待が寄せられている。

 事業初日の4日午前。同店が管轄エリアとしている同市公所の住宅街で、冷蔵庫などを備えた軽トラックによる移動スーパーが営業を始めると、近隣の主婦らが集まりだした。

 店頭より価格は10円高いが、スーパーの看板に偽りはなく、野菜や肉などの生鮮食品、調味料や弁当、歯ブラシや洗剤などの日用品も並ぶ。400品種約1千点の商品を用意する。

 「週末に家族に車でスーパーに連れて行ってもらうが頼みにくい。足が悪いのでなかなか行きたい時にお店に行けなかったから、ありがたい」。利用者第1号となった近くの女性(75)は表情を崩した。

 事業の背景にあるのは高齢化だ。市によると、今年1月現在の人口は約25万7600人で、そのうち65歳以上は約6万9900人。10年前から2万人以上増えているという。

 同社でも配送サービスやインターネット販売・配送に力を入れてきたが、高齢者層にはハードルが高く、同店近隣の約120世帯から移動販売の要望が寄せられていた。「今は大丈夫だが、将来はお世話になりたい」と潜在的な需要を感じさせる声もあった。

 事業の実施にあたり同社は、徳島県内が発祥で全国で移動スーパーを手掛けている「とくし丸」(徳島市)と提携。周辺地域を3区分し、移動スーパーはそれぞれの地域を週2回巡回する。

 また今月13日には平塚市と地域の見守り活動に関する協定を結ぶ。新聞がたまっている、具合が悪そうなど異変を感じたら市や警察など関係機関に情報提供するという。しまむらの担当者は「地域に根ざす企業として努めていきたい」と強調した。

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