父の愛車里帰り 59年前購入したトラック寄贈|カナロコ|神奈川新聞ニュース

父の愛車里帰り 59年前購入したトラック寄贈

59年前の「トヨペットスタウト」を前に市川英治神奈川トヨタ社長(左)から感謝状を受け取る森川保さん=座間市相武台の同社相武台店

 約60年前に販売されたトラック「トヨペットスタウト」を、座間市座間、農業森川保さん(62)が販売会社の神奈川トヨタ自動車(市川英治社長)に寄贈。同社がきれいに復元した車両を6日、同社相武台店(座間市相武台)でお披露目した。県内には他に現存していないとみられる貴重な車種で、市川社長が森川さんに感謝状を贈った。

 トヨペットスタウトは1959(昭和34)年から売られたボンネット型トラック。長さ4・67メートル、幅1・68メートルで1453ccのエンジンを積む。車両前部は優美な曲線で構成され、丸目のライトが愛らしい。

 95(平成7)年に77歳で亡くなった父の寛さんが59年に同社から購入した。キャベツ、ダイコン、ハクサイなどを横須賀市内の市場へ売りに行くなど仕事で活躍したという。保さんも子どものころ、助手席に乗り市場へ一緒に行った思い出がある。森川さんの姉の好子さん(68)は若いころ、相模原市橋本の会社までこの車で通勤した。「会社の人を乗せると座席が高くて見晴らしがいい、と喜ばれた」と好子さん。

 ナンバーの地名を表す文字は「神」。神奈川を表すが、現在は存在しない。95年まで乗ることができる状態で維持したものの、さらに車検を受けると「相模」ナンバーに変更されてしまうため、その後はガレージに保管し同社の整備を受けた。「子どもの代になったら維持していけるかどうか分からないので、神奈川トヨタに相談し寄贈した」と森川さん。

 同社では約1年がかりで、外装を美しいダークグリーンに塗り直し、きちんとエンジンがかかるよう整備。窓ガラスまわりのゴムなどを新しいものに替えた。市川社長は「この車はトラックの原型。寄贈していただいて幸せです」とあいさつし、森川さんに感謝状を贈った。車両は20日ごろまで同店に展示し、その後は21日にオープンする新小田原店をはじめ同社各店舗で展示するという。

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