〈時代の正体〉世田谷区条例に学ぶ 差別禁止へ市民ら勉強会|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉世田谷区条例に学ぶ 差別禁止へ市民ら勉強会

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/04/04 06:02 更新:2018/04/04 06:54
【時代の正体取材班=石橋 学】国籍や民族を理由にした差別や性的少数者(LGBT)への差別を禁じた東京都世田谷区の条例に学ぶ勉強会が3日、同区役所で開かれた。市民団体「多文化共生・自治体政策研究会」の主催で、担当職員とLGBT当事者でもある上川あや区議(無所属)が条例の趣旨や制定過程を解説。川崎市をはじめ他自治体の市民や議員らが、その先進性や課題を学んだ。

 1日施行の「多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例」は差別の禁止規定が盛り込まれているのが最も進んでいるところ。「男女共同参画推進と多文化共生を合わせた条例も、多文化共生条例で差別禁止に言及したものも恐らく全国初」と上川氏。被害相談・救済機関として設けた苦情処理委員会も国籍・民族差別に関するものは例がないという。

 上川氏からは、実効性を担保する禁止規定と苦情処理委員会の設置が区当局との折衝を重ねた結果盛り込まれた経過が説明され、人種差別撤廃条例の制定を川崎市に求めている「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」の山田貴夫さんは「市民の代表である議員が果たすべき役割と存在の大きさを感じた」。法務省による在日外国人差別の実態調査が、世田谷区条例の立法事実の一つとされたことを例に「多くの外国人市民が暮らす川崎市はヘイトスピーチをはじめ、より多くの立法事実があり、外国人施策を積み重ねてきた歴史もある。世田谷区の差別禁止を先例に、罰則を含めたさらに先進的で、川崎らしい条例が求められている」と話した。

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