〈時代の正体〉「元の学校に早く戻すべき」 北綱島支援校退任の校長|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉「元の学校に早く戻すべき」 北綱島支援校退任の校長

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2018/03/30 20:40 更新:2018/11/20 20:55
【時代の正体取材班=成田 洋樹】学校再編問題に揺れた横浜市港北区の市立北綱島特別支援学校の村上英一校長(61)が3月末で退任する。市立肢体不自由特別支援学校をこれ以上増やせないという市教育委員会の判断で同校は2019年度から市立上菅田特別支援学校(保土ケ谷区)の「分校」に衣替えする。子どもの学ぶ権利を脅かす閉校計画に端を発し、保護者や学校現場の疑問や不安を顧みることなく進められた分校化決定まで2年半。渦中にあった校長は当事者不在の教育行政に疑問を投げ掛け、最後に訴える。「早く元の学校に戻すべきだ」

 「北綱島、大好きです。ありがとう」。17年度最後の登校日となった23日、ホールで在校生に向かって声を張り上げた。別れのあいさつだった。

 数日前に退任を知らされた保護者の多くが駆け付けていた。引き続き在職することに期待を寄せていた母親の一人は涙が止まらない。「市教委の方針に従わざるを得ない立場なのに、閉校撤回を求める保護者の活動に理解を示し、常に私たちの側に立ってくれた」。多くの保護者に共通する思いだった。

 閉校計画が明らかになったのは、村上校長が着任した15年度の半ば。定年を迎えた16年度に続いて17年度は再任用で校長職を担い、再編問題に向き合ってきた。いまを一つの節目として心残りがありながらも一線から退くことを決めた。

 保健体育科教諭としての道を主に歩み、特別支援学校では15年務めた。市教委の施策を疑問に思うことはほとんどなく、難しい課題があっても取り組んできた。しかし、北綱島の閉校計画だけは違った。「子どもの実情を踏まえない、あり得ない計画だった」...

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