〈時代の正体〉「桜井誠氏は存在がヘイト」真実 在特会前会長、控訴審も敗訴|カナロコ|神奈川新聞ニュース

〈時代の正体〉「桜井誠氏は存在がヘイト」真実 在特会前会長、控訴審も敗訴

一審に続き敗訴した桜井誠氏。東京都知事選に立候補した際には「生活保護がもらえなければ今日明日にも死ぬという在日がいるなら、遠慮なく死になさい」などと選挙演説でヘイトスピーチを連発した=2016年7月24日

【時代の正体取材班=石橋 学】有田芳生参院議員のツイッターでの発言で名誉を傷つけられたとして「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の桜井誠(本名・高田誠)前会長が500万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は7日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持、桜井氏の控訴を棄却した。

 判決によると、有田氏は2016年4月、ヘイトデモを企画した桜井氏について「存在がヘイトスピーチ=差別扇動そのもの」「差別に寄生して生活を営んでいる」などと投稿した。

 杉原則彦裁判長は、投稿は「桜井氏はヘイトスピーチの中心的、象徴的存在で、差別的扇動による収入に依拠して生活している」との事実を示し、ヘイトスピーチは許されないという批判を表明したものと認定した。さらに「桜井氏は収入の大部分が著作物の印税によると自認している」と指摘した上で「著作物は言論活動の中核を占め、ヘイトスピーチや差別的扇動と無関係とはいえない」と判断。投稿内容は真実かつ意見、評論の域を超えるものではなく、違法ではないと結論付けた。

 昨年9月の一審判決は、投稿は「ヘイトスピーチを防止、反対する趣旨のもの」と公益性を認め、桜井氏や在特会の言動はヘイトスピーチ解消法2条の定義に照らして「不当な差別的言動に該当する」と認定していた。

 桜井氏は在特会を脱会した後、16年8月に極右政治団体「日本第一党」を結成し、党首を名乗る。全国の極右団体や人種差別主義者らを束ねる「行動する保守運動」の代表も務める。

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